自転車通勤や週末のサイクリング、近場へのお出かけに最適な1台は?
といえば、やはりクロスバイク。
FX 4 Discオーナーの独断と偏見をもとに、FXシリーズ2022モデルの選び方を紹介します!
トレックFXシリーズは計3モデルがラインナップ
トレックのクロスバイクには、カーボンフレームを採用したFX Sportsシリーズと、アルミフレームを採用したFXシリーズがあります。
FX Sportsシリーズについては、別の機会にあらためて紹介してみたいと思います。
FX 1 Dsicは73,700円、FX 2 Discは88,000円、FX 3 Discは106,700円。構成パーツの違いによって、1万数千円ずつ価格がアップしていきます。
購入を検討する際、この価格差をどう考慮するかがポイントとなります。
「FX 1 Disc」を検討している方は…
クロスバイクやマウンテンバイクを初めて購入しようとする際、ネックになるのが車両本体価格です。
FX 1 Discは77,000円、初めてクロスバイクを購入しようと悩んでいる方にとっては、決して安くありません。
もし購入を決意するのであれば、高い買い物をしたのだからそれなりに満足できるだろうという期待も高まります。
しかし、この価格帯のクロスバイクは、所詮エントリーモデルです。
「トレック」のブランドやネーミングから過度の期待を抱いているのであれば、FX 1 Discから得られるものは、いつか満足できなくなり、もっと性能がいいものへの興味、関心が高まることも想定する必要があります。
「そのうちもっといいモデルが欲しくなる」気がするのであれば、エントリーモデルは避けて、最初からからハイグレードのモデルを手にしたほうが良いです。
限られた予算の中で選ぶのであれば、トレックにこだわる必要ばありません。
例えば5〜8万円の価格帯の中で、他メーカーも視野に入れていろんなモデルを比較検討すべきです。
FX 1 Discと比較検討するのであれば、私はコーダブルームの下記モデルを選びます。
車体重量が11kgを切り、FX 3 Discにも採用されているシマノ製の油圧ディスクブレーキを搭載しており、大変お買い得な一台です。
FX 1とFX 2の違いは?
「FX 1 FX 2 違い」といったワードで検索すると、いろいろと解説された記事、ブログを見つけることができます。
構成パーツの違いが価格差に現れていて、どこに違いを感じるかが丁寧に解説されており、ある意味参考になります。
しかし、購入後に関するアドバイスについてはまったく触れられておらず、これらの記事は購入時の検討材料でしかありません。
不必要なカスタマイズを一切行わずノーマルのままで乗り続けるのであれば、そういった記事を参考にきながら、FX 1でもFX 2でも、どちらを選んでも良いと思います。
しかし、あなたがカスタマイズへの興味、関心がわずかでもあるのなら、FX 1もFX 2もおすすめしません。
「思い切ってFX 3を選んでみる」ことを検討してみてはいかがでしょうか。
なぜFX 3 を選ぶべきか?
FX 3を私がおすすめする理由は、フロントフォークにあります。
FX1はスチール、FX2はアルミ、FX3のみカーボンを採用しています。
なぜカーボン製のフロントフォークなのかは、いろいろと理由がありますが、端的にお伝えしましょう。
購入後にフロントフォークに交換したくなったとしましょう。
FX 3に装着しているものと同様のものに交換できるか、甚だ疑問です。
仮にできたとしても、FX 3との価格差を超える出費を覚悟する必要があるかもしれません。
ゆくゆくはカスタマイズもしてみたいという気持ちがわずかでもあるのなら、FX 1 やFX 2を最初に選ぶとかえって高くつくということも念頭におく必要があります。
最初にFX 3を選んだほうがリーズナブルにカスタマイズができるという意味で、私はFX 3をおすすめします。
FX 2とFX 3の違いは価格差以上
FX 2とFX 3のどちらにしようか悩んでいる場合は、迷わずFX 3を選びましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、FX 2 はフロントフォークがカーボンではありません。
搭載されているパーツの違いを比較することで、FX 3 の方がコストパフォーマンスが高いことも分かります。
下記パーツはFX 3にしか搭載されていない、つまりFX 2 にはないパーツです。
購入後にグレードアップしたくなったとすると、下記パーツへの交換と同等以上の出費を覚悟しなければなりません。
・ハンドルバー、グリップ:ボントレガー Satellite Plus IsoZone
・前後ディスクブレーキ:シマノ MT201、シマノ RT26、シマノUR300
・シフター、リアディレーラー:シマノDeore M4100、シマノDeore M5120・カセット:Shimano Deore M4100
フロントフォークをカーボン製に交換した場合のパーツ代を、1万円と想定すると合計で4万円ぐらいになります。
これらのパーツを交換した際の工賃を含むと、FX2がもう1台購入できるぐらいの金額にあっさりと到達してしまいます。
購入時のコストを1万数千円削るか、購入後にカスタマイズしたくなって結果出費がかさむか、購入前に全体のコスト試算をなんとなく想定しておくか否かで、ここまで出費に差が生じてしまいます。
私がFX4 discを選んだ理由
私が購入した2021モデルのFX4 Discは、ディスコン(販売終了)となってしまいましたが、FX3 Discが後継モデルとしてラインナップされています。
FXシリーズの中から私がこのモデルを選んだ理由は「ある程度まではノーマルのまま乗り続けられそう」だからです。
シマノ製の油圧ディスクブレーキ、ディレーラー、カセットにはシマノDeoreが採用されているので、当面は不満もなく乗り続けられるだろうと想像していました。
購入から1年経った今でもひとまず現状のままで問題はありません。
ホイールはいつか交換したいと思っていますが、かなりの出費が想定されるので本当にやるかどうかはいまのところ未定。
もし交換するとしたら、6万ぐらいの予算で考えています。
現状では、タイヤのみ交換しているだけですが、ハンドル、グリップ、ペダルあたりも近いうちに交換してみたいと検討中です。
完成車の状態でどこまで満足できるかを想定した上で、FX4 Discを選んでいるため行き当たりばったりのカスタマイズを行うことなく1年が経ちました。
FX 1やFX 2を選んだ場合、初めてのクロスバイクに最初は感動するかもしれませんが、徐々になれてくると、必ずと行っていいほど現状に不満が生じてきます。
その際、いろんなアドバイスを耳にするとパーツ交換で改善できることを知り、あれこれと手を出し始める可能性が高まります。
私自身も過去にそういった経験をし、散財した苦い思い出があります。
安物買いの銭失いではありませんが、長い目で見た場合、コストパフォーマンスの良い買い方はなにか、良く検討してみることが大事です。
カスタマイズの沼にハマることはとても楽しいですが、場合によっては相当の出費を覚悟しなければなりませんので。
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