所有しているiPhone13 miniでビデオ撮影を行う機会が増えてきました。光量不足で撮影がきびしいと思われる条件下でも、手ぶれ補正機能のおかげで遜色のない映像や画像を収めることができ、とても便利です。
その一方でスマホ用のジンバルのことが以前から気になっています。
「ジンバル」とは、撮影者の動き、操作に合わせてカメラの向きを一定に保つことができる装置。かつてはプロ機材として流通していたものですが、近年はスマホを装着するタイプも発売されています。
「数万円程度の出費は覚悟」という相場だったため、スマホの手ブレ補正があれば必要ないと思っていました。
たまたま最近Amazonでチェックしたところ、1万円台で販売されていることを知りました。
技術の進化と競争の激化により、価格が手頃になりながらも高性能なジンバルがこの2、3年前から登場している模様です。
1万円台で気になるモデルは?
「1万円台のジンバルって、大丈夫?」と最初は思ったのですが、スマホジンバルで定評あるDJIにも1万円台で購入できるモデルが登場していました。
ひとまずDJIのモデルを基準として、比較対象となる機種を探してみることにします。
DJI Osmo Mobile SE
数年前から気になっていたスマホジンバルはずばり、DJIのOsmo Mobileシリーズ。DJIはドローンやジンバル、アクションカメラなどプロ機材でも世界的に定評あるメーカー。当時は安いモデルでも3万円台〜しかなく、購入するにはハードル高めの商品でした。最新のラインアップではOzmo Mobileシリーズの「Osmo Mobile SE」が1万6千円程で購入できます。
ジンバルとの着脱が簡単な磁気スマートフォンクランプを採用。他社モデルにはないDJI唯一の機能です。Osmo Mobile SEは他メーカー機種との比較よりも、上位機種のOsmo Moble 6と検討したほうが良いです。
AOCHUAN SMART X PRO
ジンバルはDJI一択と思っていたところで見つけたのが、このAOCHUAN SMART X PRO。1万2千円程で買えるモデルでですが、ライバル機にはない機能がいくつか搭載されています。
1つ目はフォーカスローラー。ジンバル本体にあるこのローラーを使えば、マニュアルでのピント調整が可能です。DJIのジンバルではOsmo Mobile 6に搭載されていますが、1万円台前半で買えるモデルではSMART X PROが唯一。2つ目はジンバル本体のバッテリーが交換可能な事。長時間の使用が想定される場合でも、バッテリー交換でカバーできそうです。3つ目はHD OLEDディスプレイ。ショットモード、バッテリー寿命、Bluetoothステータスをリアルタイムで表示されます。
Hohem XE Kit
本体重量が259gと、他のモデルよりも100g以上軽い点が特長です。ふだんからバッグの中に忍ばせておいて、いざという時に使いやすいというメリットはあるものの、操作感にどう影響するかまでは長時間、長期にわたって使用してみないと分からないところです。本体の特長としては、独立タイプの補光ライトを搭載している点。3つのカラーモード、10段階で光量を調整可能だか十分な光量を確保できるかどうかは実際の使用感での判別が必要です。
3つのモデルの比較を行ってみましたが、スマホジンバル初心者の私にはメリット、デメリットにつながるような差を見るけることはできません。
ただし、長時間手持ちでの使用を想定しているのであれば、本体重量は軽いほうが有利です。
一時停止なしで撮影を連続するのであれば、バッテリーの稼働時間も長いほうが良いのですが、そういった撮影を想定しているのであれば、スマホカメラではなく、本格的な機材を投入したほうが良いとも言えます。
とはいえ、定評あるDJIのOsmo Moble SEを選択するのがベターのような気がします。
3モデルの比較表
Features |
DJI Osmo Mobile SE |
AOCHUAN SMART X PRO |
Hohem XE Kit |
対応スマホサイズ |
62-88 mm |
55-90 mm |
55-89 mm |
対応スマホ重量 |
405 g |
370 g |
259 g |
連続稼働時間 |
6.4 hours |
12 hours |
10 hours |
本体サイズ |
276×111.5×99 mm(展開時) |
276×119×103 mm (展開時) |
F179×79×39 mm(折りたたみ時) |
メリットもデメリットもある、スマホジンバル
1万円台で購入できるジンバル3機種を比較している中で、スマホ単体ではなく、ジンバルを使うメリットについてもう一度整理してみました。
ジンバル本体での操作がカンタン
ジンバル本体には、撮影モードの切り替えスイッチ、広角から望遠のズーム、録画のオン・オフなど、親指でクイックに操作できるスイッチが搭載されているため、手ブレや画角、アングルをしっかりとキープできます。
スマホ本体での操作だと、録画のオン・オフやレンズのズーム操作を行うたびに本体から片手を離して画面操作するため、カメラアングルに影響が出る場合があります。
アングルや撮影モードのバリエーションが豊富
ジンバルを使うことで、スマホでは撮影できないアングルでも撮影が可能になります。より高い位置、低い位置での撮影はスマホ本体でもできなくはないのですが、ジンバルを使った片手操作のほうが、ローアングル、ハイアングルでの撮影の行いやすくなると思います。
Androidスマホは要注意!!
スマホジンバル購入を検討する際、いちばん気をつけておきたいのが。手持ちのスマホが対応しているかどうか、です。iPhoneユーザーの場合は比較的対応しているらしいのですが、Androidのスマホの場合は要注意です。
DJIは対応スマホ一覧表がHPに公開されており、各機能の動作確認がチェックできます。
スマホ用ジンバルに過大な期待をしない
購入を検討している私も横並びに3モデルを比較してみたものの、「細かい差はあっても大きな違いななさそう」
というのが結論です。1万円台で購入できるので、実際の使い勝手を試してみることのほうが大切。私の場合は、「気に入らなければ、買い替える」ぐらいの気持ちで手に入れてみたいと思います。
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