
2025年11月に発表された「COROS PACE 4」ですが、現在も凄まじい人気で即完売が続いています。
私自身、カロス楽天市場店での再入荷を狙っていますが(ポイントが2,500円分ほど付くので!)、再入荷メールに気づいて数分後にアクセスしても、すでに完売……という戦いが数回続いています。
結論として、「在庫を見つけたら迷わず即買い」が鉄則です。各ショップのリンクを貼っておきますので、まずは在庫チェックをしてみてください。
この記事では、実際に Garmin 265 を長期間使い、Coros PACE4 へ乗り換えてわかった「何が良くなったか」「どこが違うか」「どちらを選ぶべきか」をランナー視点で徹底レビュー します。
はじめに:2年で直面したバッテリー問題

ガーミン フォアランナー265を購入してから、ちょうど2年が経過しました。
購入当初は1週間以上持っていたバッテリーが、最近では4〜5日で充電が必要になってきています。
ランニングウォッチとして毎日使い、週に6回トレーニングを記録する私にとって、この変化は無視できないものです。
朝起きて充電が切れていることへの不安。
ロングランの前日に「充電は大丈夫か」と気にする手間。
新品時には感じなかったこのストレスが、買い替えを真剣に考えるきっかけとなりました。
スマートウォッチのバッテリー劣化は避けられない宿命です。
リチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すうちに容量が減少していきます。
2年間、ほぼ毎日充電してきた結果が、今の状態なのでしょう。
高額モデルへの買い替えをためらう理由

当初、私が考えていたのはガーミンの上位モデルへのアップグレードでした。
ガーミン965や、フラッグシップモデルのFenixシリーズ。
より大きなバッテリー、より精密なセンサー、より多機能なトレーニング分析。
「次はもっと良いものを」という気持ちは自然なものでした。
しかし、冷静に計算してみると、この戦略には疑問があることに気づきました。
高額モデルのコストパフォーマンスの現実
仮に8万円のモデルを購入し、3年使用できたとしても、年間コストは約2.7万円。
しかも、3年後にはまた同じバッテリー問題に直面することになります。
高額なモデルを買っても、バッテリー寿命は延びないのです。
むしろ、大容量バッテリーを搭載した上位モデルほど、劣化時の性能低下が顕著に感じられる可能性もあります。
新品時に2週間持っていたバッテリーが1週間になれば、その落差は大きいです。
| モデル | 価格帯 | 想定寿命 | 年間コスト |
|---|---|---|---|
| 上位モデル | 8万円 | 3年 | 2.7万円 |
| 中価格モデル | 4万円 | 3年 | 1.3万円 |
| エントリーモデル | 3万円 | 3年 | 1万円 |
バッテリー交換という選択肢を見送った理由
次に考えたのが、バッテリー交換です。
ガーミンの公式サポートや非公式の修理業者に依頼すれば、1〜2万円程度でバッテリーを新品に交換できます。
本体は問題なく動作しているのですから、これが最もコストパフォーマンスの良い選択に思えました。
しかし、ここでもう一つの現実に直面します。スマートウォッチの進化は、まだまだ続いているのです。
この2年間で、スマートウォッチ市場は大きく変化しました。
- 光学式心拍センサーの精度向上
- GPSチップの省電力化と精度改善
- トレーニング分析アルゴリズムの進化
- UIの洗練とレスポンスの向上
- 新しいトレーニング指標の追加
私のガーミン265は2023年モデル。
当時としては最新でしたが、2025年の基準で見れば、すでに2世代前の技術です。
1〜2万円を投じて2年前のテクノロジーを延命するよりも、3〜4万円で最新のテクノロジーを手に入れる方が、長期的には賢明ではないでしょうか。
そう考えるようになりました。
特に、トレーニング分析の精度向上は見逃せません。
VO2 maxの推定精度、リカバリータイムの算出、トレーニング負荷の分析。
これらはランニングのパフォーマンス向上に直結する要素です。
2年分の進化を体験する価値は、十分にあるはずです。
スマートウォッチ市場の勢力図が変わった|ガーミンとCOROSの比較

COROS PACE 3が発売された当時、私は正直なところ、このブランドを本気で検討していませんでした。
「安かろう悪かろう」という先入観がありました。
ガーミンやPolarといった老舗ブランドと比べて、COROSは新興メーカー。
価格が安いのは、何か妥協しているからだろうと思い込んでいました。
「やはりそれなりにコストをかけないと、最適なモデルは手に入らない」
これが、当時の私の考えでした。
ランニングという趣味に真剣に取り組むなら、道具にも投資すべきと考えていました。
しかし、2024年から2025年にかけて、市場の状況は大きく変わりつつあります。
ガーミンの価格優位性の低下
かつてガーミンが持っていた「唯一無二の機能」は、他社の追随によって薄れつつあるのも事実です。
GPS精度、心拍計測、トレーニング分析。
これらは競合他社も同等以上のレベルに到達しています。
それでもガーミンの価格はむしろ上昇傾向にあります。
SNSとレビューサイトの影響
情報の透明性も変化の要因です。
YouTubeのレビュー動画、ランニングフォーラムでの詳細な比較、Stravaでの実データ比較。
もはや「ブランド名」だけで選ぶ時代ではなくなりました。
実際のユーザーレビューを見ると、COROSのGPS精度はガーミンと遜色なく、バッテリー持ちはむしろ優れています。
トレーニング分析も、基本的な機能は十分にそろっています。
「安いから劣っている」という前提が、もはや成立しなくなっています。
ガーミン265とCoros PACE4(カロスペース4)の比較表
ガーミンからCOROSへの乗り換えを検討するにあたり、主要スペックを比較してみました。


| 項目 | ガーミン265 | COROS PACE4 |
|---|---|---|
| 販売価格(税込) | 62,800円 | 36,300円 |
| ディスプレイ | 1.3インチ AMOLED | 1.2インチ AMOLED |
| 重量 | 47g | 40g(シリコンバンド装着時) |
| 厚さ | 12.9mm | 11.8mm |
| GPS使用時間 | 約20時間 | 41時間 |
| 日常使用 | 約13日間 | 最大19日間 |
| GPS精度 | マルチバンド対応 | 全システム二周波数対応 |
| 充電方式 | 専用ケーブル | USB-C |
| 音声メモ | × | ○ |
| アクションボタン | × | ○ |
この比較表を見ると、COROS PACE 4は価格が約半額でありながら、バッテリー持ちでは圧倒的に優位です。
ガーミン265の主な優位点は、ディスプレイサイズとエコシステムの充実度です。
Coros PACE4(カロスペース4)が最有力候補な理由|ガーミン265との比較
2025年11月13日付で「COROS PACE 4」が発表されました。
スペックを見た瞬間、これが私の次のウォッチだと確信しました。
圧倒的なコストパフォーマンス
PACE4の価格は36,300円(税込)。ガーミン 965 、ガーミン 570と比べても半額以下でです。
それでいて、機能面で見劣りするかというと、そんなことはありません。
1.2インチAMOLEDタッチスクリーン

これは大きいです。PACE 3までは半透過型ディスプレイで、屋内での視認性に難がありました。
PACE 4では鮮やかなAMOLEDディスプレイを採用。
周囲の明るさに応じて自動調整される輝度で、暗いジムでもまぶしい日差しの下でも見やすいです。
ガーミン265もAMOLEDなのでこの点は同等。ディスプレイの質で妥協する必要がないのはうれしいです。
バッテリー性能:GPS使用41時間

これが驚異的です。
- GPS連続使用:41時間
- 全システム二周波数GPS:28時間
- 日常使用:最大19日間
ガーミン265のGPS使用時間は約20時間。倍以上の性能差です。
フルマラソンはもちろん、ウルトラマラソンにも対応できます。
そして日常使用で19日間というのは、充電の手間が大幅に減ります。
週1回の充電で済むなら、バッテリー残量を気にするストレスからも解放されます。
USB-C充電対応

地味ですが重要なポイントです。
ガーミンは専用ケーブルが必要ですが、PACE4は付属のUSB-C充電アダプターでケーブル1本で素早く充電できます。
旅行や出張時に、スマホと同じケーブルで充電できるのは実用的です。
専用ケーブルを忘れて、充電できずに焦る心配がありません。
軽量設計と装着感
厚さわずか11.8mm

しなやかで肌馴染みの良いつけ心地。
昼夜を問わず装着していることを忘れるような快適さを実現、と公式サイトにあります。
ガーミン265は厚みが12.9mmで、重量は47g。寝るときに少し気になることがありました。
PACE4が本当に「装着を忘れる」レベルなら、24時間装着のハードルが下がります。
睡眠トラッキングの精度も上がるでしょう。
実用的な新機能
アクションボタン
ワンタッチで、メインデータ画面から音楽操作、ルート追跡、音声メモの録音へシームレスに切り替えられます。
これ、トレーニング中に便利そうです。
走りながらボタン一つでポイントを記録したり、その場の感想を音声で残せます。
ガーミンにもショートカットはありますが、物理ボタンで即座に切り替えられるのは使い勝手が良さそうです。
音声マイク内蔵

これは新しいです。
走っている最中に気づいたこと、身体の感覚、コースの特徴など、その場で音声メモを残せます。
後で振り返るときに、データだけでは分からない情報が残せます。
ランニングログを文章で書いている私にとって、これは地味に使える機能かもしれません。
走った直後の記憶が新鮮なうちに、声で記録を残せるのは理にかなっています。
改良された心拍センサー

大きいLEDと安定した装着感を備えた新設計。
計測のブレや異常値を抑え、正確かつ活用できるデータを提供するとのこと。
ガーミンの心拍精度には概ね満足していましたが、たまに明らかにおかしい数値が出ることがありました。
特にインターバル走のような負荷の高い練習では、データが暴れることがありました。
センサーの進化で、そういうノイズが減るなら嬉しいです。
COROS PACE3からの進化ポイント
COROS PACE4を選ぶ上で、前モデルのPACE3からどう進化したのかも重要です。
PACE3の現時点での課題
COROS PACE3は価格と性能のバランスが良いモデルでしたが、以下の点で改善の余地がありました:
- 半透過型ディスプレイ(屋内での視認性に難あり)
- タッチ操作非対応(ボタンのみ)
- GPS使用時間は約24時間
「PACE3の時は安かろう悪かろう」と感じていた最大の理由が、このディスプレイでした。
屋外では見やすいのですが、室内やジムでは暗く感じることが多かったはずです。
PACE4での改善点
- AMOLEDディスプレイ採用:これが最大の進化。視認性が劇的に向上
- タッチ操作対応:直感的な操作が可能に
- バッテリー持ち向上:GPS使用で24時間→41時間に
- 音声メモ機能追加:新しい記録方法
- センサー改良:より正確なデータ取得
COROS PACE3からPACE4への進化は、単なるマイナーチェンジではありません。
ディスプレイの刷新により、ガーミン265と同等の視認性を確保しているはずです。
価格差3,300円(PACE3: 33,000円、PACE4: 36,300円)ですが、この差額を払う価値は十分にあると判断しました。
トレーニング機能も充実
レースタイム予測とマラソントレーニングプラン
個別化されたマラソントレーニングプラン、バーチャルペーサー、ルート追跡。
現在の状況や次に進むべき道がひと目でわかります。
ガーミンと遜色ない機能がそろっています。
特にレースタイム予測は、目標設定のモチベーションになります。
今の自分の走力で、どのくらいのタイムが出せるのか、それを客観的に教えてくれます。
継続して練習すると、タイムはどんどん短縮されます。
練習不足になると、予測タイムも遅くなります。
この変動を見るのが、日々のトレーニングを続ける原動力になっています。
リカバリーと睡眠トラッキング
リカバリー時間、睡眠段階、心拍変動(HRV)、生理周期まで記録できます。
身体の状態を把握しながらトレーニングを調整できます。
これ、最近のスマートウォッチでは当たり前になってきた機能ですが、3.5万円のモデルで全部入りはうれしいです。
ガーミン265でもこれらの機能は使っていて、特にリカバリー時間の表示は参考にしています。
「今日は休んだ方がいい」というサインを見逃さなくなりました。
全システム二周波数GPS
どんな環境でも瞬時に正確な位置情報が取得できます。
都心のビル街、トンネル、森の中。GPS精度の問題で悩むことが減ります。
ガーミン265もマルチバンドGPSですから、この点は同等レベル。
COROSも同じ技術を採用しているのは安心材料です。
外部サービスとの連携
Stravaとののルート同期、COROSアプリでのルート作成・同期。
ワークアウトの雛形を取り入れたり、自分だけのトレーニングプラン作成。
コミュニティとも繋がれますし、お気に入りのプラットフォームへの瞬時のデータ同期もできます。
Garmin Connectのエコシステムを離れる不安は、ここで解消されるはずです。
ガーミン265から失うもの、得るもの

改めて整理すると、乗り換えで失うものと得るものは以下の通りです。
- Garmin Connectの2年分のデータ蓄積
- 豊富なサードパーティアプリ(ウォッチフェイス含む)
- スマホのような直感的な操作性(タッチスクリーンの完成度)
- Suicaなどの決済機能
- 倍以上のバッテリー持ち(GPS使用で41時間 vs 20時間)
- より軽く薄い装着感(推定30g台 vs 47g)
- USB-C充電の利便性
- 音声メモという新しい記録方法
- アクションボタンによる素早い操作
- 最新のセンサーとGPSチップ
- そして何より半額のコスト
Garmin Connectのデータは確かに惜しいです。
2年分のトレーニング履歴、走行ルート、自己ベスト記録、これらを手放すのは簡単ではありません。
でもStravaに同期しているデータがあれば、トレーニング履歴は継続できます。
むしろ、新しいプラットフォームで気持ちを切り替えて、また走り始めるのも悪くありません。
PACE4を選ぶ最大の理由

結局のところ、PACE 4を選ぶ最大の理由は、「必要十分な機能を、適正な価格で」という一点に尽きます。
ガーミンの上位モデルが提供する機能の大半は、本当に活用できるのだろうか。
トライアスロン用のマルチスポーツ機能、登山用の詳細な高度計、ゴルフ場のコースデータ、音声操作。
使わない機能のために、余分なコストを払う理由はありません。
PACE 4は、ランナーが本当に必要とする機能に絞り込んでいます。
GPS精度、心拍計測、トレーニング分析、バッテリー持ち。
この4つが高いレベルでそろっていれば、それで十分です。
そして何より、3.5万円という価格なら、2〜3年後に次のモデルに買い替えるときの心理的ハードルが低いです。
バッテリーが劣化してきたら、また最新モデルを選べばいい。
その頃には、また新しい技術が登場しているはずです。技術の進化を楽しみながら、常に最適なツールを使い続ける。
それが、これからのスマートウォッチとの付き合い方だと思います。
CASIOモーションセンサーからCOROS POD 2への乗り換えも検討

実は、私の買い替え検討には、もう一つ重要な要素があります。
それが、ランニングフォーム計測デバイスの統合です。
現在の運用:ガーミン265+カシオモーションセンサー
現在、私はガーミン265とは別に、CASIOのモーションセンサー(CMT-S20R-AS)を使っています。
このデバイスをシューズに装着することで、以下のデータを取得しています。
- ピッチ(歩数/分)
- ストライド(歩幅)
- 接地時間
- 上下動
- 左右バランス
- プロネーション(着地時の足首の内側への倒れ込み)
- インパクト(着地衝撃)
- フォームバランス(前後・左右のバランス)
これらのデータは、ランニングフォームの改善に非常に役立ちます。
特に接地時間と上下動は、効率的な走りを目指す上で重要な指標です。
カシオモーションセンサーは、単体でもデータを記録できます。
走り終わった後にスマホと同期させて、データを確認する運用です。
現在の運用の課題
この運用自体に大きな問題はありませんが、いくつかの課題を感じています。
リアルタイムでデータが見られない
CASIOモーションセンサーは単体で記録できますが、走っている最中にデータを確認することはできません。
ピッチは今どのくらいか。
接地時間は長すぎないか。
こういった情報を、走りながら確認したいときがあります。
スマホを持って走れば、Bluetoothで連携してリアルタイム表示も可能ですが、それはスマホを持ち歩く手間が発生します。
2つのデバイスを管理する手間
ガーミンで心拍とGPSを記録し、CASIOモーションセンサーでフォームを記録。
データが2つのプラットフォームに分散します。
後で振り返るときに、Garmin Connectのデータとカシオアプリのデータを照らし合わせる必要があります。
「この区間でピッチが落ちているけど、心拍はどうだったか」を確認するには、2つのアプリを行き来する必要があります。
充電作業も二度手間
ガーミン本体とカシオセンサー。
2つのデバイスを充電する必要があります。
どちらか一つでも充電を忘れると、データが欠損します。
走る前に「両方とも充電されているか」を確認する手間が、地味にストレスです。
COROS POD 2という選択肢

COROS PACE4への乗り換えを検討する中で、COROS POD 2の存在を知りました。
これは、カシオモーションセンサーと同様に、シューズに装着してランニングフォームを計測するデバイスです。
COROS POD 2の特徴
- ピッチ、ストライド、接地時間、上下動、左右バランス、パワーなどを計測
- COROS製スマートウォッチと直接連携
- リアルタイムでウォッチ画面にデータ表示
- 小型軽量で装着しても気にならない
- バッテリー持ちが良い(約30時間の連続使用)
- データがCOROSアプリに統合される
最大のメリット:リアルタイム表示とデータ統合
COROS POD 2は、COROS PACE4と直接Bluetooth接続できます。
そして、走りながらウォッチ画面でフォームデータを確認できます。
「今のピッチは180。もう少し上げよう」「接地時間が長い。意識して改善しよう」
こういったフィードバックを、走りながら得られます。
これは、フォーム改善のスピードを上げる上で重要です。
そして、走り終わった後は、GPS、心拍、フォームデータすべてがCOROSアプリに統合されます。
一つの画面で全てのデータを見ながら、トレーニングを振り返れます。
カシオモーションセンサーとの比較:データ項目の差
両者を比較してみます。


| 項目 | カシオCMT-S20R | COROS POD 2 |
|---|---|---|
| 価格 | 14,080円 | 14,850円 |
| ピッチ | ○ | ○ |
| ストライド | ○ | ○ |
| 接地時間 | ○ | ○ |
| 上下動 | ○ | ○ |
| 左右バランス | ○ | ○ |
| プロネーション | ○ | × |
| インパクト | ○ | × |
| フォームバランス | ○ | × |
| パワー | × | ○ |
| 単体記録 | 可能 | COROS製ウォッチと連携 |
| リアルタイム表示 | スマホ連携時のみ | COROS製ウォッチで可能 |
| データ管理 | 専用アプリ(独立) | COROSアプリに統合 |
| バッテリー | 約10時間 | 約30時間 |
| 重量 | 約8g | 約8g |
ここで重要な問題が浮かび上がります。
計測できるデータ項目では、カシオモーションセンサーの方が優位なのです。
特に、プロネーション、インパクト、フォームバランスという3つの項目は、カシオ独自の強みです。
失われるデータをどう考えるか
COROS POD 2に乗り換えることで、これらのデータを失うことになります。
この問題をどう考えるべきでしょうか。
プロネーション、インパクト、フォームバランスは本当に必要か
正直に言えば、私はこれらのデータを、それほど頻繁には見ていません。
カシオアプリを開いて、「今日のプロネーションは6.5度か」「インパクトは9.8Gか」と確認はします。
一方で、ピッチ、接地時間、上下動。これらは日常的に意識して、フォーム改善に活用しています。
つまり、データ項目の数は多いですが、実際に活用しているデータは限られているのです。
データの質 vs データの統合性
ここで、2つの価値観が対立します。
- より多くのデータを取得できる方が良い(カシオの優位性)
- データが統合されて使いやすい方が良い(COROSの優位性)
プロネーションやインパクトのデータがあっても、それがGarmin Connectとは別のアプリに保存されていて、GPSデータと照合するのが面倒なら、結局見なくなります。
逆に、ピッチや接地時間のデータが、GPS、心拍、ペースと一緒に表示されていれば、「この区間で接地時間が伸びたのは、ペースが落ちたからだ」「心拍が上がったときにピッチも上がっている」といった分析が、簡単にできます。
本当に必要なデータに絞る
考えてみれば、全てのデータを網羅的に取得することが、必ずしも良いわけではありません。
重要なのは、自分が実際に活用できるデータを、使いやすい形で取得することです。
COROS POD 2で取得できる、ピッチ、ストライド、接地時間、上下動、左右バランス。
これらは、ランニングフォーム改善の核となる指標です。
これだけあれば、十分にフォームを最適化できます。
加えて、COROS POD 2はパワー(ランニングパワー)も計測できます。これはカシオにはない機能です。
パワーは、トレーニング強度を客観的に測る新しい指標として、近年注目されています。
データ活用の現実
もう一つ、正直に書いておきたいことがあります。
カシオモーションセンサーの全データ項目を、毎回しっかり分析している人は、どれだけいるでしょうか。
多くの人は、最初の数回は興味深く全データを見ます。
でも、次第に見る項目は固定化されます。
ピッチ、接地時間、上下動。この3つを中心に、たまに他のデータも確認する。そういう使い方になっていきます。
だとすれば、データ項目の多さよりも、日常的に使うデータが、どれだけ使いやすい形で提供されるかの方が重要です。
結論:使いやすさを優先する
ガーミン265からCOROS PACE4への乗り換えと同時に、CASIO モーションセンサーからCOROS POD 2への乗り換えも検討しています。
プロネーション、インパクト、フォームバランスのデータは失われます。でも、それ以上に得られるものがあります。
- データが一元管理される
- 充電の手間が減る(実質1つのシステム)
- 分析がしやすくなる(GPSデータと統合)
- デバイスの起動・停止が一度で済む
- ランニングパワーという新しい指標が使える
トータルコスト
- COROS PACE 4:36,300円(税込)
- COROS POD 2:14,850円(税込)
- 合計:51,150円
これは、ガーミン965単体 84,800円(税込)よりも遥かに安いです。
そして機能的には、ガーミン965 + ランニングダイナミクスポッド(別売り9,240円)の組み合わせと同等です。
もし本当に全データが必要なら
もし、将来的にプロネーションやインパクトのデータが必要になったら、その時にカシオモーションセンサーを併用することも可能です。
COROS POD 2は普段使いに、特定のトレーニングやフォーム分析が必要なときだけ、カシオモーションセンサーを追加で使う。
こういう使い分けもできます。
でも、おそらくそこまで必要にはならないでしょう。ピッチ、接地時間、上下動。この3つを適切に管理できれば、ランニングフォームは十分に最適化できます。
フォームデータのリアルタイム確認がもたらす価値
個人的に、走りながらフォームデータを確認できることの価値は大きいと感じています。
インターバル走の最中に、ピッチが落ちていないか確認する。ロングランで疲れてきたときに、接地時間が伸びていないかチェックする。
こういったフィードバックを即座に得られることで、フォームの意識が高まります。そして、走り終わった後にデータを見たときに、「ああ、あの区間で意識的にピッチを上げたから、このグラフになったんだ」と繋がります。
データ項目の数よりも、データの使いやすさ。これを優先する判断です。
COROS POD 2を追加することで、スマートウォッチの買い替えが、単なるデバイスの更新ではなく、ランニング環境全体の最適化になります。
CASIOモーションセンサーは単体でも使えて、データ項目も豊富です。でもCOROS POD 2は、ウォッチと一体化したシステムとして機能します。
新しい購入戦略:「適正価格で買い替えサイクルを回す」
この一連の検討を通じて、私のスマートウォッチに対する考え方は大きく変わりました。
旧:高額モデルを長く使う戦略
- 初期投資:大きい(8〜10万円)
- 使用期間:3〜4年(バッテリー劣化と戦いながら)
- 技術の陳腐化:避けられない
- 買い替え時の心理的ハードル:高い
新:中価格帯モデルを2〜3年で買い替える戦略
- 初期投資:控えめ(3〜4万円)
- 使用期間:2〜3年(バッテリーが元気なうちに)
- 技術の恩恵:常に最新
- 買い替え時の心理的ハードル:低い
年間コストで見れば、ほぼ同じか、むしろ後者の方が安いです。しかし、常に最新のテクノロジーを使えるという満足感は、金額では測れない価値があります。
スマートウォッチは消耗品と割り切る
これは、スマートフォンと同じ考え方です。
10万円のハイエンドスマホを4年使うより、5万円のミドルレンジスマホを2年ごとに買い替える。
バッテリーも新鮮、技術も新しい、そしてトータルコストは同じです。
スマートウォッチも同様に考えるべきではないでしょうか。
特に、バッテリー劣化が避けられない以上、「長く使う」ことに過度な価値を置くのは合理的ではありません。
技術進化を楽しむマインドセット
この戦略には、もう一つのメリットがあります。
2〜3年ごとに買い替えることで、技術の進化を実感できるのです。
- 2023年:ガーミン265でトレーニング
- 2025年:COROS PACE 4で新しい分析指標を体験
- 2027年:さらに進化した次世代モデルへ
各世代で確実に進化が感じられます。これは、ガジェット好きとしては純粋に楽しい体験です。
まとめ:これからのスマートウォッチ選び
ガーミン265は、素晴らしいランニングウォッチです。
2年間、私のトレーニングを支え、データを記録し、モチベーションを維持してくれました。
バッテリーが劣化してきた今も、基本性能は何も問題ありません。
しかし、バッテリー寿命という現実を前に、私は新しい戦略を選ぶことにしました。
学んだこと
- バッテリー劣化は2〜3年で必ず訪れる
- 高額モデルでもバッテリー寿命は延びない
- スマートウォッチ市場は急速に成熟し、選択肢が増えた
- 「高ければ良い」というブランド信仰からの解放
- 適正価格で買い替えサイクルを回す方が、長期的には賢明
- データの量より、データの使いやすさが重要
同じ悩みを持つランナーへ

もしあなたもガーミン265などガーミンのスマートウォッチを使っていて、バッテリー劣化に悩んでいるなら、この記事が一つの参考になれば嬉しいです。
上位モデルへのアップグレードだけが選択肢ではありません。
ガーミンとCOROSを比較検討すると、市場は広がり、選択肢は増えていることが分かります。
COROS PACE3からCOROS PACE 4への進化を見ても、中価格帯のモデルが急速に機能を充実させています。
ブランドの呪縛から解放され、本当に自分に合ったモデルを選ぶ。
それが、2025年のスマートウォッチ選びの正解かもしれません。
そして、フォーム計測デバイスも含めて、システム全体で考える。
個別のデバイスの性能だけでなく、それらがどう連携するか。データがどう統合されるか。
この視点が、これからのランニングギア選びでは重要になっていくと感じています。





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