本記事は、Garmin Connect Plus(ガーミンコネクトプラス)とStrava(ストラバ)のサブスクリプションを比較・活用してきたシリーズのまとめ記事です。
これまでの記事はこちら:
- Garmin Connect Plus(1)Active Intelligenceの使い方と感想
- Garmin Connect Plus(2)トレーニングガイダンス&ライブアクティビティ
- Garmin Connect Plus(3)パフォーマンスダッシュボードの使い方とデータ分析のコツ
- Garmin Connect Plus(4)Active Intelligenceの実用性をレビュー
- Stravaレビュー(1)分析ツールとの違いと、モチベ維持のススメ
- Stravaレビュー(2)Athlete Intelligenceは本当に使える?
- Stravaレビュー(3)セグメント分析と予測タイムでモチベーションが変わる!
Garminユーザーなら一度は気になる「Connect Plus」──その価値、ある?
Garminウォッチを愛用していると、一度は気になるのが「Garmin Connect Plus(以下、コネクトプラス)」。
心拍データやストレス、睡眠などをもとに、自分の現在の状態やコンディションを深掘りできる機能が追加されると言われていますが、月額のサブスクリプションとなると導入には少し慎重になりますよね。私もその一人でした。
実際に私は30日間の無料トライアルをフル活用し、その間にStravaのサブスクリプション(有料プラン)も併用。両者を日常的に使い続けたからこそ、「どちらが必要で、どちらが不要か」という判断ができました。
結論から言えば、Garmin Connectは無料版で十分。そして、Stravaのサブスクは続ける価値がある。
この判断に至った理由は、両者が提供するデータの性質と、それぞれの得意分野にあります。
本記事では、Garmin Connect Plusの全機能を使って見えてきたリアルな感想と、Stravaとの機能比較。そして、私が選んだ“無料×有料の最適バランス”について、ランナー目線で率直にお伝えします。
無料 vs 有料──本当に必要なものはどっち?
Garmin Connect無料 vs Stravaサブスク──補完関係が最強だった
まず前提として、Garmin Connectの無料版はすでにかなり高機能です。
VO2Max、心拍ゾーン、リカバリー時間、睡眠、ストレス、Body Batteryなど、ランナーにとって必要な生体データは網羅されており、日々の体調や疲労の傾向を把握するには十分といえます。
Stravaサブスクは走った後の分析・気づきに強い
一方のStravaサブスクが強いのは、走ったあとの振り返りとモチベーション維持です。
特に私が価値を感じているのは以下の点:
- セグメントごとの自己記録通知(例:「今日の走りは歴代2位でした」)
- 年代別や期間別(全期間/今年/今日など)の順位表示
- AIによる“ベストな記録の見え方”──知らずに自己ベストに近づいていたことを可視化してくれる
これらはGarmin Connectの無料版にはなく、走った後の“気づき”が自然と得られるのがStravaの魅力です。
Connect Plusの30日トライアルでわかった「不要な理由」
Connect Plusでは「アクティブインテリジェンス」や「パフォーマンスダッシュボード」など、高度な機能が使えるようになります。
私はこれを30日間、毎日確認しながら使い倒しました。それでも退会を決めた理由は、以下の3点です。
1. アクティブインテリジェンスが、自分には不要だった
アクティブインテリジェンスは、心拍やストレス、睡眠といった日々のバイタル情報をまとめて、今の自分の状態をサマリー表示してくれる機能です。
ただ、私の場合、日常のコンディションはGarmin Connectの無料版でも十分把握できており、あらためてサマリーで見せられても、活用シーンが浮かびませんでした。
※より詳しい使用感は第1回レビューと第4回にまとめています。
2. パフォーマンスダッシュボードは使いこなせなかった
自由にグラフや項目を並べられるのは魅力ですが、自分でカスタマイズしないと何も見えてこないのが弱点でした。
Stravaのように「気づかせてくれるAI分析」のほうが、今の自分には合っていると感じました。
※ダッシュボードのカスタマイズ性について詳しくは第3回の記事をご参照ください。
3. データの“見せ方”がStravaに劣る
Connect Plusの分析は「正確だけど静か」です。
一方でStravaのアスリートインテリジェンスは、自然とアプリを開きたくなる情報設計がされている印象。
ガーミンは「健康志向」、Stravaは「アスリート志向」とも言えるかもしれません。
※Stravaのモチベーション設計やセグメント活用については、第2回・第3回で詳しく紹介しています。
実際の運用スタイル:今はこの組み合わせで落ち着いた
私は現在、以下のように使い分けています:
- Garmin Connect(無料版):
→ ランニング以外も含めた健康データの保管と確認(VO2Maxや心拍など) - Strava(サブスク):
→ ランニング記録の分析と振り返り、日々のモチベーション維持
たとえば、何気なく走ったルートで「セグメント2位」などと通知が来ると、次回へのモチベーションになります。
Garminにも似たようなセグメント機能はありますが、自分の前後に誰がいるかが見えるのはStravaならではです。
まとめ:「無料×有料」の最適解は人それぞれ。でも、こう使えばコスパ最強
Garmin Connect Plusは、体調管理を重視する人や、トレーニングをデータから自分で組み立てたい人には合うサブスクだと思います。
一方、Stravaのサブスクは、記録を楽しみたい人・モチベーションを保ちたい人向けです。
私のように「Garmin Connect無料 × Strava有料」という形も、立派なベストバランス。
いきなりお金をかけるのではなく、まずはトライアルで“何が自分に必要か”を確かめることが大切です。
そして何より、30日間しっかり使ってみてから判断する価値は十分ある。これは、試したからこそ言えることです。
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各サービスの機能詳細や使い心地については、以下のレビュー記事でさらに詳しくご紹介しています:
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