はじめに

私が初めてガーミンを手にしたのは今から5年前。Vivo Acitve3というモデルでした。
ストップウォッチ機能付きの腕時計や、数千円程度で手に入るスマートウォッチなどでは満足できず、初めてガーミンを購入しました。
様々なランニング計測機能に惹かれて購入したものの、Vivo Acitve3はほとんど活用できていない有り様でした。

VivoAcitve3のバッテリが消耗しきってしまい、次の候補に上がったのが、ガーミンフォアランナーシリーズだったのですね。
フォアランナーシリーズは文字通り、ランニングに特化した機能を備えたモデルでフォアランナー965、フォアランナー265、フォアランナー165などが代表的ですよね。

はい当初、フォアランナー165の購入を検討していました。
一方で、デザインや普段の使い勝手を考慮すると、Apple Watchもとても気になっていました。
そういった経緯から、最終的にはフォアランナー265の購入を決めたポイントをお伝えしたいと思います。
私がフォアランナー265を選んだ理由:購入を決めた3つのポイント
Apple Watchとの決定的な差:バッテリが長持ち

パッテリー節約モードのON OFFも行えます
Apple Watchはとても魅力的なのですが、バッテリの消耗が早いことをボトルネックに感じていました。
長時間のランニング前にバッテリ残量を気にしなくてならいというのは結構ストレスです。
かつて使用していたVivo Acitve3でバッテリ残量を気にしながら、ランニングの準備を行うという経験があったからです。
ランニング途中でバッテリ残量が1ケタになると、計測をストップする…ということが何度かありました。
ベストレコードを更新している途中にバッテリ切れ。こういったケースは避けたいと感じた経験がありました。
豊富なランニング計測機能
フォアランナーシリーズはランニングに特化した機能が数多く使えます。
その中でも特に役立つのが、レースタイム予測機能です。
5km、10km、ハーフ、フルマラソンの現時点での予測タイムを知らせてくれます。
継続して練習すると、タイムはどんどん短縮されますし、練習不足になると、予測タイムも遅くなっていきます。
ランニングのモチベーションUPに、とても役立つ機能です。
「VO2Max機能」では、最大酸素摂取量を計測してくれます。スマートウォッチでVO2Maxの正確な数値を計測できないのですが、目安にはなります。
計測数値と合わせて、同年代の中での自分の位置、上位から何%の中にいるかも教えてくれます。
走力向上を図りたい場合には、目標タイム、到達日などを設定すると、毎日のランニングメニューを提案してくれます。
私はこのメニューどおりにランニングの練習を繰り返すことで、現在もベストレコードを更新し続けています。
スマートウォッチとしての可能性
フォアランナーシリーズは、ランニング以外にも魅力ある機能が多数搭載されています。
スマートフォンから音楽データをダウンロードすれば「音楽を聞きながらランニング」も可能です。
サイクリング、スイミング、筋力トレーニングなどの計測機能も充実しています。
また、Suicaにチャージすれば、改札通過やコンビニでの買い物など日常使いにも役立ちます。
専用アプリからダウンロードすれば、ウォッチフェイスや各種計測画面のカスタマイズも楽しめます。

オーバースペックと感じた965
フォアランナー965とフォアランナー265の違いは地図機能の有無、ベゼルの素材です。
フォアランナー965に搭載された地図機能では、ナビゲーションやランニングコースの設定が行えます。
一見するととても便利な機能なのですが、どんなシチュエーションで使うのか?
使うかどうかわからない機能のために、10万弱を投入する余裕は私にはなく、オーバースペックに感じたため、最終的には候補からはずれました。

265と165で悩んだら、迷わず265
フォアランナー265にするかフォアランナー165にするか、私も迷いました。
その頃は音楽再生機能がフォアランナー165にはラインアップされていなかったため、価格差23,000円でこの機能を選ぶかどうかの選択でした。
(現在はフォアランナー165Musicというモデルが加わっています)
両者の違いで、私が最終的にフォアランナー265を選んだポイントを3つ、まとめてみました。
1.GNSSマルチバンド」
ビルに覆われた都市部や、樹木や谷に覆われた山間部での測位精度を向上させる機能です。
マルチバンド デバイスには他のモデルと比べてどのような利点がありますか?
困難な環境(都市部の峡谷の高層ビルの周囲や樹木に覆われた場所など)でデバイスを使用する場合の、より一貫したトラックログと位置特定の改善
他のモデルの精度が +/- 3 メートルまたは 10 フィートであるのに対し、理想的な条件下では約 +/- 2 メートルまたは 6 フィート以内の精度を達成できます。
単一周波数受信機よりも反射衛星信号を検出 (および拒否) し、精度を向上させます。
大気の影響(電離層誤差など)によって引き起こされる可能性のある誤差を考慮して修正するための装備が強化されています。
(ガーミンHPより引用)
かつて使用していたVivo Acitve3では、計測タイムや距離に誤差がかなりあると感じたことが度々ありました。
測位精度の向上させる機能に関しては、上記機種を選択した時点でフォアランナー265一択となりました。
2.トレーニングレディネス
トレーニングレディネスはトレーニングの負荷、睡眠の質、疲労回復の度合いを考慮し、数値化して知らせてくれる機能。
自分のカラダの披露度合いを、客観的な目安として知ることができるため、使い方によってはとても便利な機能です。
下記は、前日に長距離走を1時間30分行った翌日のトレーニングレディネスの数値になります。
3.トライアスロン機能
トライアスロン機能は、屋外スイム、バイク、ランの計測がとてもラクになる機能。
例えば、種目が変わるたびにスタートとストップ操作を行う必要がなく、自動検知してスイム、バイク、ランのタイムを計測してくれるとても便利な機能です。
自動検知が心配という場合には、ワンボタン操作でスイム、バイク、ランの切り替えも可能。
私には今のところ必要ない機能ですが、トライアスロンにチャレンジを想定している方には必須の機能といえます。
フォアランナーのおすすめはココ
あらためて、フォアランナーシリーズのおすすめポイントをまとめてみました。
ここに紹介しているポイントは965、265、165すべてに共通したものになります。
Forerunner 965 | Forerunner 265 | Forerunner 165 | |
定価(税込) | 84,800円 | 60,800円〜 | 39,800円〜 |
タッチ操作 | ● | ● | ● |
HRV ステータス/ モーニングレポート/ 手首ベースのランニングパワー |
● | ● | ● |
Garmin Pay/Suica | ● | ● | ● |
血中酸素トラッキング | ● | ● | ● |
AMOLEDディスプレイ | ● | ● | ● |
マルチバンドGNSS | ● | ● | - |
トレーニングレディネス | ● | ● | - |
地図 | ● | - | - |
リアルタイムスタミナ | ● | - | - |
画面サイズ(直径) | 35.4mm | 32.5mm | 30.4mm |
重量 | 53g | 47g | 39g |
稼働時間スマートウォッチモード | 約23日間 | 約13日間 | 約11日間 |
稼働時間GPSモード | 約31時間 | 約20時間 | 約19時間 |

ランニングに適した軽量モデル
フォアランナーシリーズは重量も装着感もランニングに適したモデルです。
最軽量は165の39g、265は47g、965が53gになります。
アップルウォッチと比べると決して軽いとはいえませんが、ランニング中に違和感を感じることなく使えています。
耐水性もありますので、汗かいた後のメンテナンスも割とラフに扱っています。私の場合は、丸ごと水洗いしています。
キレイにクッキリ見えるAMOLEDディスプレイ
ランニングウォッチは走行中の視認性がとても重要な要素です。
その点、フォアランナーシリーズに搭載されているAMOLED、アクティブマトリクス式有機ELは、省電力で視認性の良いディスプレイパネルとして、スマートフォンにも採用されているもの。
日差しが強い日中の照り返しや日没後の暗い条件下でも、違和感なく表示を確認することができています。
このAMOLEDは、フォアランナー965、265、165すべてに採用されています。
電池の消耗を気にしなくて大丈夫。一回の充電で数日使える
いわゆる有機ELを搭載していると電池の消耗が気になりますが、フォアランナーシリーズに関してはまったく問題ありません。
ランニングで毎日1時間程度GPSを使用した場合、フル充電から3日経過しても残量は半分以上残っています。
充電は、週に1回もしくは2回行えば問題ないです。
物理ボタンは計5つ。ディスプレイタッチでも操作可能
スマートウォッチをタッチパネルで操作するか、物理ボタンで操作するか。
ランニング中の操作は、物理ボタンでの操作が欠かせません。
ガーミンでは、エントリーモデルのフォアランナー165から、物理ボタンは5つ採用しています。
操作ボタンの数は多ければ多いほどいいと私は考えています。
雨や汗で濡れていても、寒くて手袋をしている状況でもストレスなく操作できるからです。
物理ボタンだけでなく、液晶パネルへのタッチ操作でも操作が行えます。
トレーニング中は物理ボタン、ふだん使いはタッチパネルと操作方法の使いわけも可能です。
モチベーションUPにつながる、ランニング、トレーニング機能の数々
フォアランナーシリーズには、レースタイム、VO2Max(最大酸素摂取量)、乳酸閾値など、ランニングレベルの指標となる数値を計測できる機能が数多く搭載されています。
フォアランナー265、フォアランナー965に搭載されているトレーニングレディネス、トレーニングステータス機能からは、現在の疲労度や不足しているトレーニングの把握も行えます。
厳密にいえば、これらの機能から計測される数値は正確なものとはいえません。
しかし、トレーニングを行う上で、現在のレベルを把握したり、モチベーションの維持に大いに役立っています。
スマートウォッチのうれしい機能も
フォアランナーシリーズには日常でも使い勝手のよい機能が搭載されています。
ウォッチフェイス、スマートフォン連携の通知機能や音楽再生機能、Suica対応など、他のスマートウォッチにも搭載されている機能にも対応しています。
睡眠時間のアドバイスをくれる「睡眠コーチ機能」、起床直後に前日の睡眠と疲労回復度を知らせてくれる「モーニングレポート」などはガーミンなれではのヘルスケアに役立つ機能です。
これら機能についてもまたの機会で紹介していきたいと思います。
フォアランナー265がおすすめな人、おすすめできない人
「本気でランニングしたい方」には265をおすすめします
例えば「フォアランナー165を試してみて、本当に欲しくなったら265に買い替える」と検討しているのであれば、迷わずフォアランナー265を試してみてください。
私も最初はフォアランナー165かフォアランナー265かで迷いましたが、フォアランナー265を選んで正解でした。
フォアランナー265のお陰で、ランニングペースが5分30秒/kmから4分30秒/kmへと大幅に向上しています。

「予算度外視、スペック重視の方」は965などの他モデルをおすすめします
予算よりも性能を試してみたい方には、フォアランナー965がおすすめです。フォアランナー965とフォアランナー265の価格差は2万円ほど。この差で地図搭載モデルが手に入ります。
ナビゲーション機能やラウンドトリップ機能などを活用すれば、遠征先でのランニングコース設定などが行えます。

定価148,000円とかなりお高いですが、Enduro3という選択肢もあります。
これらのモデルでは、地図、ナビゲーション、ソーラー充電機能をはじめとするガーミン最強の機能が充実しています。
トレイルランやウルトラマラソンを目指している方におすすめです。

まとめ
ガーミン フォアランナー265は、ランニングに特化したスマートウォッチとして非常に優れたモデルです。特に以下の点で魅力的です:
- 長時間のバッテリー持続時間により、ランニング中の充電の心配が不要
- レース予測やトレーニングプラン作成などの豊富なランニング機能
- 軽量で装着感がよく、ランニング中でも視認性に優れたAMOLEDディスプレイ
- 物理ボタンとタッチ操作の併用による使いやすさ
- これらの特徴により、ランニング初心者から上級者まで幅広いランナーに適しています。
一方で、地図機能やナビゲーション機能が必要でない方にとっては、上位モデルのフォアランナー965ではなくフォアランナー265を選ぶことで十分満足できるでしょう。
また、予算を抑えたい場合にはフォアランナー165も良い選択肢ですが、フォアランナー165にない機能を求めるなら最初からフォアランナー265を選ぶのがおすすめです。
ガーミン フォアランナーシリーズは、自分のランニングスタイルや目標に合わせてモデルを選ぶことで、より快適で効果的なトレーニングを実現してくれる心強いパートナーになるはずです。
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