2026年7月9日、PUMAの定番デイリートレーナー最新作「ヴェロシティニトロ5(VN5)」が発売されました。 前作ヴェロシティニトロ4(VN4)を実走、Runmetrixデータで使い込んできた筆者が、前作との変更点や、ナイキの人気デイリートレーナー「ペガサス42」「ボメロ18」とのスペック違いを徹底比較します。
あなたの毎日のジョグを支える「次の一足」選びの判断材料にしてください。
ヴェロシティニトロ5、前作4から何が変わったのか

出典:https://jp.puma.com/jp/ja/

2026年7月9日、ヴェロシティニトロ5(以下VN5)が発売されました。価格は16,500円(税込)です。
VN4を日常のジョグ・リカバリーランで使い込んできた立場から、変更点を整理します。
| 項目 | VN4 | VN5 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 軽快さ重視のデイリートレーナー | ファンランナー向け万能型 |
| フィット感 | しっかりめ・足幅の相性が出やすい | JAPAN LAST採用(2E相当・甲まわりにゆとり) |
| 安定性 | 走り方によって安定感に差がある | プラットフォーム拡大で安定性向上 |
| クッション性 | 反発とクッションのバランス型 | クッション性をさらに向上 |
| スタックハイト | — | 35mm(かかと)/27mm(前足部) |
| ドロップ | 10mm | 8mm |
| 重量 | 約250g | 約240g |
| 耐久距離目安 | — | 800km |
| アッパー素材 | — | エンジニアードメッシュ・リサイクル素材30%以上 |
| 得意な使い方 | テンポ走・軽快に走りたい日 | 毎日のジョグ・フルマラソンまで対応 |
| 向いている人 | 軽くシャープな走り心地が欲しい人 | 軽さに加えて安定感・快適さも欲しい人 |
※スペックはPUMA公式サイトより引用
一言でいうと、VN4は「軽快でシャープ」、VN5は「ファンランナー向けの快適な万能型」へ進化しました。
特に注目すべき3つのアップデートポイントを解説します。
① ドロップが10mm→8mmへ
前足部のスタックハイトが25mmから27mmへと厚くなり、かかととの高低差(ドロップ)が縮まりました。よりナチュラルな重心移動を促す方向への変更です。前作で感じられた「かかと着地になりやすい(強制的に転がされる)」という傾向がマイルドになり、より扱いやすくなっている可能性があります。
② 10g軽量化(約240gへ)の持つ本当の意味
250gから240gへの軽量化。「たった10gなんて誤差?」と思うかもしれません。しかし、市民ランナーの平均的なピッチ(180歩/分)でキロ6分前後のジョグを1時間行うと、合計で約1万歩になります。
これをランニングの物理演算として換算すると、驚くべき数字が見えてきます。
・1歩あたり:たった 10g の差
・1万歩(1時間ジョグ):10g × 10,000回 = 総重量100kg分の負担軽減
毎歩、10g重いダンベルを1万回持ち上げながら走っていると想像してみてください。後半、足が前に出にくくなったり、無意識に着地がルーズになって上下動がブレる原因は、まさにこの「小さな重みの積み重ね」です。
③ 「JAPAN LAST」の採用(2E相当)
日本人の足型に合わせた木型(ラスト)が新たに採用されました。前作で「ちょっと幅がタイトだな……」と敬遠していた人には朗報です。長距離を走って足が浮腫んできても、甲周りの圧迫感が出にくい設計になっているとあります。

NITROFOAMの謎。データで分かること・履かないと分からないこと
ヴェロシティニトロ5を見て、まず気になったことがあります。
公式サイトのスペックを見て、個人的に最も気になっているのが「NITROFOAMのブレンド(密度)」です。
以前、同ブランドの「ディヴィエイト ピュア ニトロ」のレビューでも触れましたが、PUMAは同じ「NITROFOAM」という名称を使っていても、モデルによって配合や密度が違うのではないかと常々思っています。
今回のVN5は、かかとの厚み(35mm)はそのままに前足部を厚く(27mm)してきました。
これが単に量を増やしただけなのか、配合自体を変えてクッション性を高めたのかは、公式情報だけでは分かりません。
VN4の実走データから見える「ジョグ専用」の根拠

参考までに、私がVN4を使い込んできた際の実走Runmetrixデータを振り返ってみます。
💡 Runmetrix(カシオ モーションセンサー)とは? シューズ別の接地時間の左右差・上下動・横方向の衝撃差などを、ラップ単位で可視化できる神ツールです。
【データ1】ペース帯別の傾向(2026年5月17日・気温31℃・屋外12km)
| ペース帯 | 接地時間左右差avg | 横衝撃差 | 上下動 |
|---|---|---|---|
| 5:30〜6:13(遅め) | −3.50ms | +18.00 | 7.68cm |
| 5:21〜5:43(標準) | −1.40ms | +21.24 | 8.02cm |
キロ5分半を切ってペースを上げると、明確に「横衝撃差」が増加し、上下動も8cmを超えてブレ始めます。私がVN4を「テンポ走ではなく、ジョグ・リカバリー専用」と割り切っているのは、このデータが根拠です。
※Runmetrix(カシオ モーションセンサー)は、シューズ別の接地時間の左右差・上下動・横方向衝撃差をラップ単位で比較できる計測ツールです。
【データ2】距離別の傾向
| 区間 | 接地時間左右差avg | 上下動avg |
|---|---|---|
| 1〜4km | −4.00ms | 7.61cm |
| 5〜8km | −1.50ms | 8.18cm |
| 9〜12km | −0.75ms | 8.10cm |
距離が伸びる(5km以降)につれて、疲労からか上下動が目に見えて悪化します。
VN5でこのデータはどう変わるか?
VN5ではドロップが8mmになり、プラットフォーム(靴底の接地面積)が拡大されました。もしミッドソールの特性が変わり、安定感が向上していれば、5km以降の上下動のブレや、ペースアップ時の横衝撃が抑えられるはずです。
正直、このデータ変化を検証したくてウズウズしています(笑)。ただ、VN4を買い替えてまだ半年未満なので、お財布と相談中です。
【ライバル比較】ペガサス42、ボメロ18と何が違う?
デイリートレーナーの絶対王者といえば、ナイキの「ペガサス42」と「ボメロ18」が思い浮かびます。これらとVN5を数字で比較してみましょう。
スペック比較
| 項目 | ヴェロシティニトロ5 | ペガサス42 | ボメロ18 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 16,500円 | 17,600円 | 17,600円 |
| 重量 | 約240g | 約283g | 約290g |
| ドロップ | 8mm | 10mm | 8mm |
| ミッドソール | NITROFOAM | ReactX | ZoomX+ReactX |
| 耐久距離目安 | 800km(公式明示) | — | — |
圧倒的な「軽さ」というアドバンテージ
数字を見て一目瞭然なのが「軽さ」です。ペガサス42より約43g、ボメロ18より約50gも軽い。
「ジョグ用シューズの重さなんて数十g違っても変わらないで後半にしか響かない」と思うかもしれませんが、市民ランナーにとってその“後半”こそが重要です。
重いシューズで無理に脚を回そうとすると、知らず知らずのうちにエネルギーをロスします。
「なぜか今日は脚が重いな」と感じる日、実は足元が重いシューズだった……というのはランナーあるあるです。
同じ240g前後の軽量デイリートレーナーとしては「HOKA クリフトン10(約250g)」などがありますが、価格は19,800円と高め。
「16,500円でこの軽さ、かつ公式が耐久性800kmを保証している」という点で、ヴェロシティニトロ5のコスパは頭一つ抜けています。
あなたはどれを選ぶ?選び方の基準
どこまでも走れそうな、柔らかい極上のクッションが欲しい ➔ ボメロ18

軽さと、ポンポン弾む反発感が欲しい ➔ ヴェロシティニトロ5
どんなシーンでも外さない定番の安心感が欲しい ➔ ペガサス42

ヴェロシティニトロ5を最もお得に買う戦略




定価16,500円(税込)でも十分安いVN5ですが、PUMAのシューズは「買い方」でさらに化けます。
公式の耐久目安が800kmなので、仮に週3回・各8km(月約100km)走る人なら約8ヶ月持つ計算になり、もともとコスパは最強です。
① 今すぐ「夏のジョグ」に投入したい人
新設計の「JAPAN LAST(2E幅)」のサイズ感を確かめるため、まずはゼビオやアルペンなどの大型スポーツ量量販店での試し履きをおすすめします。サイズが確定したら、ポイント還元率の高いAmazonや楽天市場、または全色揃うPUMA公式オンラインストアをチェックするのが賢い選択です。
② 秋のレースシーズンに向けて「待てる」人
PUMAのランニングシューズは、発売から半年前後でセール対象になるケースが多いです(VN4もそうでした)。「夏の間は手持ちのシューズで凌ぎ、秋冬のシリアスシーズンに向けて安くなったタイミングでVN5を拾う」という戦略をとると、数千円浮かせることができます。
私はまさにこの「後半戦狙い」の予定です。セール期にVN5をゲットし、Runmetrixでデータの変化を暴いてやろうと企んでいます。
まとめ
ヴェロシティニトロ5の進化ポイントをまとめます。
- ドロップが8mmになり、よりナチュラルな接地感へ
- 前作から10g軽量化(約240g)し、ライバル陣を圧倒する軽さへ
- JAPAN LAST(2E相当)の採用で、日本人の足に快適フィット
「定番の安心感」ならペガサス42、「フカフカのクッション」ならボメロ18ですが、「軽さとコスパ、そして弾む楽しさ」を求めるなら、間違いなくヴェロシティニトロ5がファーストチョイスになります。
この記事で使ったアイテム
PUMA ヴェロシティニトロ5
2026年7月9日発売。ドロップ8mm・約240g・JAPAN LAST採用(2E相当)・耐久距離800kmのデイリートレーナー。3足の中で最軽量・この価格帯で他にない軽さと耐久性が特徴です。
PUMA ヴェロシティニトロ4
ジョグ・リカバリーラン専用として使用中。Runmetrixデータで「5:30の壁」を実証したシューズです。
カシオ モーションセンサー(Runmetrix)
シューズ別の接地時間の左右差・上下動・横方向衝撃差をラップ単位で比較できる計測ツールです。「デイリートレーナーに何を求めるか」をデータで判断する基盤になっています。
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