■ はじめに
Garmin(ガーミン)ウォッチとGarmin Connect(ガーミンコネクト)を使って、日々のランニングを記録・管理してきました。
トレーニングステータス、VO2Max、リカバリータイムなど、Garminのエコシステムはランナーにとって非常に優秀で、現状大きな不満はありません。
そんな中、Strava(ストラバ)も無料版で並行して使っていたのですが、使い続けるうちに「これはGarmin Connectにはない魅力があるのでは」と感じるようになりました。
特に、トレーニングの継続やモチベーション維持といった観点では、Stravaの方に軍配が上がる場面も多く、「サブスクリプション版を試してみよう」と思い始めたのです。
このシリーズでは、Garminユーザーとしての視点から、Stravaサブスクリプションの価値や活用方法、Garmin Connectとの違いについて実体験ベースで記録していきます。
■ Stravaとは?ランナー視点での特徴整理
Stravaは、ランニングやサイクリングなどのアクティビティを記録・共有できるフィットネスアプリ。
SNS的な性格もあり、多くのユーザーとつながる設計がされています。
ランナーとして感じたStravaの特徴
- 月間チャレンジやイベントでモチベーションを維持できる
- フォロー・コメントなどのソーシャル機能がある
- デザインやUIが“走りたくなる空気感”を作ってくれる
もともとはサイクリスト向けのイメージが強かったStravaですが、今ではランナーにとっても非常に魅力的なツールです。
特に「自分の走りが誰かに見られている」「他の人も頑張っている」という空気感が、日々のトレーニングの継続に一役買っています。
■ Garmin ConnectとStrava、それぞれの役割
Garmin Connectは非常に優秀な個人向け分析プラットフォームです。
日々の走行データを細かく管理し、VO2Maxやトレーニングステータスなどの指標から、理論的なトレーニング管理ができます。
一方のStravaは、公開される記録という側面が強く、他人との比較やつながりを感じやすい設計になっています。
この違いにより、得られる効果も自然と変わってきます。
もちろんGarminにも「Garmin Sports」などのコミュニティ機能はあります。
Strava的な要素を補完する手段も用意されていますが、Garmin Connect単体で見たときの設計思想の違いは明らかです。
つまり、GarminとStravaはどちらが優れているかという比較ではなく、使う目的に応じて役割が異なるツールなのだと気づかされました。
■ 無料版Stravaを使い続ける中での違和感
無料版Stravaでも、日々のラン記録や基本的な振り返りは十分可能です。
Garminと連携していれば自動同期もスムーズで、最低限の使い方に不満はありませんでした。
しかし、継続的に使っていくと、次のような“惜しい感覚”がじわじわと出てきました。
- セグメントの順位比較や、過去の記録が見られない
- トレーニング負荷の推移が可視化されない
- 「この情報の続きを見たい」と思うところで止まる
さらに、Stravaの画面設計は巧妙で、絶妙なタイミングでサブスクリプション誘導が現れるようになっています。
使い込めば使い込むほど、「有料版で見られる世界」が気になってくる仕掛けになっているのです。
■ そして、有料版を試すことにした理由
Garmin Connectの分析力には今でも信頼を置いていますが、最近は「走りを継続する仕組み」にも目を向けるようになってきました。
特に40代以降のランナーにとって、いかにモチベーションを落とさずに走り続けられるかは非常に重要な課題です。
Stravaは、そのための仕掛けをアプリ全体に自然に組み込んでいます。
- 他のランナーの努力が目に入る
- 自分の記録が誰かに見られている意識が生まれる
- セグメントやチャレンジで“小さな勝負”ができる
これらは単なるSNS的要素ではなく、コツコツと練習を積み重ねたいランナーにとって有効な“仕掛け”だと感じました。
■ 次回予告:Stravaサブスクを実戦投入。何がどう変わるのか?
次回は、実際にStravaサブスクリプションを導入して感じた変化についてレビューしていきます。
セグメントの過去比較はどこまで役立つのか?
トレーニングログの可視化が何をもたらすのか?
Garmin Connectとの併用はどうなるのか?
「有料にする意味あるの?」という方にこそ、届いてほしい内容です。
■ あとがき
このシリーズでは、Garmin中心でトレーニング管理をしてきた自分が、Stravaというツールをどう受け入れていったのかを、実体験ベースで記録していきます。
数字にこだわりつつも、日々の走りを少しでも前向きに、意味あるものにしていきたいというランナーにとって、一つの判断材料になれば嬉しいです。
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