クロスバイクのハンドルを幅と角度で選ぶ|街乗りで疲れないおすすめ4選

街乗りクロスバイクのハンドル選び|疲れない幅と角度はどれ? 自転車ライフ
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2023年に「ハンドル幅の選び方」についての記事を公開して以来、いまでも気になっている自分のハンドルポジション。

この記事を読んでくださった方の中にも、「結局、どのくらいの幅が最適なんだろう?」

「実際に交換すると、どんな変化があるのか?」

と疑問を持った方もいるのではないでしょうか。

今回は、その続編となります。

これまで使っていた純正フラットバーから、ライズ・スイープ・幅の異なる新しいハンドルに交換しようと思った理由と、選んだ候補たち、交換に向けた準備について詳しく書いていきます。

 

フラットバーでは、どうしても限界を感じた

フラットバーのライディング目線から

現在私が乗っているのはTREK FX4 Disc。

クロスバイクの中でも快適性やスピード性能に優れるモデルで、街乗りやちょっとしたロングライドにもぴったりなバイクです。

ただ、今使っているKCNCランパントフラットバー(幅は600mm から520mmにカット)を装着してしばらく乗っている中で、徐々にこんな悩みが出てきました。

小回りの操作性が悪い
•長距離ライドで手首や指が痛くなる
•変速操作を繰り返すと指先の疲労がたまりやすい

この原因の一つが、ライズ(上下の高さ)とスイープ(後ろへの曲がり)角がゼロの完全なストレート形状であること。

つまり、真横にまっすぐ伸びたパイプを握り続けている状態なのです。

もともとこのハンドルは、TREK FX4に標準装備されていた「Bontrager Satellite Plus IsoZone」から交換したもので、過去記事(KCNCランパント+ERGONグリップ交換記)でも触れました。

当時は、軽量化とスマートな見た目を狙ってこのバーを選びましたが、長距離や日常的な使用では徐々にポジションに無理が出てきたようです。

「まあ、クロスバイクってこういうものだし…」としばらくは我慢していたのですが、同じTREK FXシリーズの他モデルにライズバーが付いているのを見たり、最近はグラベルロードでもバックスイープのあるハンドルがトレンドになっているのを知って、自分のバイクポジションにも疑問を感じるようになってきました。

 

なぜハンドルを交換するのか?その理由と背景

フラットバーのポジション

今回の交換にあたって、私が大事にしたのは以下の3つです。

 

小回りしにくい、手首が痛い…その原因は「真っ直ぐなハンドル」?

バックスイープのあるハンドルは、手首の角度を自然に保てるのが最大のメリット。

私のように「街乗りメインで、たまにロングライド」という使い方だと、手首の角度が少し違うだけで疲労度が全然違います。

これまで使っていたKCNCランパントフラットバーはスイープ角ゼロ。それ以前に使っていた純正ハンドル(Bontrager Satellite Plus IsoZone)バックスイープ9度の浅いスイープだったため、10度あたりでは違いが出にくいと感じています。

Bontrager Satellite Plus IsoZone

そこで今回は、10〜20度のスイープ角を目安にハンドルを選ぶことにしました。

10度では純正と大差なく、20度に近いほうが快適性を実感しやすい。ただし、あまり深くなるとポジションがリラックス寄りになりすぎて、スポーティさが損なわれる可能性もあるため、そのあたりのバランスも踏まえて候補を絞っていきます。

 

ケーブル交換なしで済む範囲に収めたい

ハンドルのケーブルまわり画像

FX4 Discは油圧ディスクブレーキを採用しており、ケーブル(ブレーキホースやシフトアウター)もある程度ピッタリと設計されています。

そのため、極端に幅を広げたり、ライズが高すぎたりするとケーブル長が足りなくなるリスクがあります。

今回はあくまで「純正ケーブルのまま交換できる範囲内」でのアップグレードを目指します。

 

街乗りメインだからこそ、快適性と見た目のバランスが大切

【Hunter】Smooth Move / Low-rize Bar 出典:https://circles-jp.com/

「快適性を追求するとママチャリっぽくなってしまう」――これ、クロスバイクユーザーなら誰しも一度は直面する問題だと思います。

あまりにも快適さだけを追求すると、せっかくのクロスバイクの軽快さやスマートな見た目が損なわれてしまいます。

そこで今回は、「街乗りにも映えて、走っても楽しい」というバランスを目指して選定を進めていきます。

 

街乗りクロスバイクに最適なハンドル条件とは?

以下の条件を「新しい理想のハンドル」として設定しました。

項目 条件
スイープ 10~20度(手首が自然に収まる角度)
ライズ 0~20mm(視線と腕の高さが大きく変わらない範囲)
ハンドル幅 640~700mm(取り回しと安定性のバランス)
ケーブル対応 既存の長さで取り付け可能
見た目 スマートかつクロスバイクらしい外観

 

街乗りにおすすめ!スイープ角のあるハンドル4選

今回の目的は、手首への負担を軽減しつつ、街乗り〜中距離ライドで快適に使えるポジションの実現。

その軸となるのが「10〜20度のバックスイープ角」です。

そこで、以下の4つのハンドルを候補としてピックアップしました。

 

Ritchey Kyote Handlebar

RITCHEY出典:https://fukaya-nagoya.co.jp/

バックスイープ:27.5°/ライズ:35mm/幅:800mm

MTBライダーからツーリングバイクまで、幅広く支持されているモデル。

特に目を引くのは27.5度という大きめのスイープ角。見た目はかなりワイルドですが、手首の角度は自然な状態に近く、ロングライドでの疲労軽減には期待大。

幅は800mmとかなり広めですが、パイプカットを前提に調整すれば、街乗りでも扱いやすいサイズに仕上げられます。

但し、ライズが35mmあるので、ケーブルまわひとボジションの調整が必要になつてきます。

 

Salsa Bend Bar 17°

SALSA出典:https://ride2rock.jp/

バックスイープ:17°/ライズ:5mm/幅:710mm

Salsaのツーリング・グラベル向けバーの代表格。

17度のスイープ角は実用性とスポーティさのバランスがよく、万人受けしやすい角度。

ライズも5mmと再調整不要な範囲です。

特にグラベルロードやオールロード系に採用されることが多く、長時間の安定した姿勢維持がしやすい点が特徴。

幅も街乗り用としては十分で、視覚的なゴツさも控えめなのが好印象です。

 

SimWorks Getaround Bar

SIMWORKS出典:https://store.sim-works.com/

バックスイープ:24°/ライズ:28mm/幅:700mm

日本ブランドSimWorks製で、クロモリバイクなどとの相性も抜群なクラシカルなルックス。

24度というバックスイープは手首にやさしく、普段乗りやリラックスライドにぴったり。

ライズが28mmあることで視線も上がり、街中の取り回しも良好です。

カスタム感をしっかり出せる反面、アウターケーブル、ポジションの再調整が必要になりそうです。

 

ADEPT ST Bend Back Bar

ADEPT ST BEND-BACK BAR
出典:https://adept-works.com/

バックスイープ:15°/ライズ:5mm/幅:600mm

シンプルな見た目と扱いやすい設計が魅力の「ADEPT ST Bend Back Bar」は、15°のバックスイープを持ち、街乗り用途での快適性に優れたモデルです。

クランプ径は31.8mmで、現代の多くのクロスバイクやグラベルバイクにそのまま適合。バー幅は680mmと扱いやすく、パイプカットの必要も少ないサイズ感です。

グリップ位置が自然と身体に近づくため、手首や肩への負担が軽減され、信号待ちの多い市街地でもリラックスした姿勢で走れます。

ブラック・シルバーのカラーバリエーションがあり、クラシカルな見た目を好む方にもおすすめです。

 

補足:これらのハンドルの中から最終的な選定は、次回記事で報告予定です。

実際に購入して取り付けるモデルは、ここで挙げた3本の中からライド用途やバイクの全体バランスを踏まえて決定します。

その選定理由や使い心地のレビューは、次回の記事で詳しくレポートしますのでお楽しみに。

 

走行距離・使用用途も加味して選びたい

私はふだん、片道10〜15kmほどの街乗りがメイン。

週末には30〜50kmほどのちょっとしたライドもよく行きますし、年に何回かは100km前後のライドにも出かけたいです。

そのため、「街中で小回りが効いて、かつ中長距離でも手が痛くならない」ポジションが必要不可欠。

つまり、スピード感だけでなく、姿勢・快適性・疲労軽減といった実用面のチューニングも大切になってきます。

 

実際の交換に向けた準備と注意点

交換作業そのものはシンプルです。基本的には以下の道具があればOKです

六角レンチ(ステムやレバー、ロックオングリップの着脱に使用)
水平器・巻尺(バーの位置調整や左右バランスの確認に)
パイプカッター(ハンドル幅をカット調整する場合)
金属用ヤスリ/耐水ペーパー(#400〜600程度)(カット後の断面処理に)

ハンドル幅を変更する場合には、実際の乗車ポジションを想定して、慎重にカット長を決めることが重要です。

カット後は、グリップやバーエンドがスムーズに装着できるよう、断面をヤスリや耐水ペーパーで丁寧に処理しましょう。

さらに、ステムやレバーとの相性も注意すべきポイント。

特にライズ量が変わると、前傾姿勢のバランスが崩れたり、ブレーキやシフターの角度調整が必要になったりするケースもあります。

今回はそのあたりも含めて、なるべく調整の少ないスムーズな交換を目指します。

 

次回:いよいよ交換!取り付けと走行レビューをお届け

次回はいよいよ実際の交換作業に入ります。

現時点では最終的なハンドル候補はまだ選定中ですが、次の記事では選んだモデルとその理由についても詳しく紹介する予定です。

交換に使った工具やビフォーアフターの写真、ポジションの変化を客観的に測る方法(サイコンデータなど)も交えながら、ハンドルを変えると実際にどれだけ乗り味が変わるのかをレビューしていきます。

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