本記事は、Garmin Connect Plus(ガーミンコネクトプラスレビュー)【第2回】です。
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ガーミンコネクト(Garmin Connect)アプリとは?
ガーミンコネクト(Garmin Connect)アプリは、ガーミン社が提供する無料のスマートフォンアプリケーションです。
このアプリは、ガーミン製のスマートウォッチやフィットネストラッカーで記録したデータを総合的に管理・分析するためのプラットフォームとして機能します。
ユーザーは、ランニングやサイクリングなどの日々のアクティビティデータを簡単に閲覧できるだけでなく、心拍数、睡眠パターン、ストレスレベル、そしてBody Battery(体のエネルギー残量)といった健康関連の情報も一元管理することができます。
これにより、自身の健康状態やフィットネスの進捗を包括的に把握することが可能となります。
ガーミンコネクトアプリは、iOSとAndroid両方のスマートフォンに対応しており、ガーミン製のスマートウォッチを最大限に活用するために不可欠なツールとなっています。
アプリを通じて、デバイスのソフトウェアアップデートやカスタマイズ設定も行えるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させる重要な役割を果たしています。
なお、本記事で後述するガーミンコネクトプラスは、このガーミンコネクトアプリの有料版(サブスクリプション)サービスです。
より詳細なデータ分析やパフォーマンスの可視化が可能となり、トレーニングの効果を最大化したいアスリートや健康志向の強いユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
ガーミンコネクトプラスとは?
ガーミンコネクトプラスは、ガーミンデバイスと連携し、トレーニングのサポートやリアルタイムのアクティビティ情報を提供するプラットフォームです。
このサービスは、ガーミンの標準アプリである「ガーミンコネクト」の機能を拡張し、より詳細なデータ分析やパフォーマンスの最適化を可能にします。
ユーザーは、ガーミンコネクトプラスを通じて、パーソナライズされたトレーニング計画や、リアルタイムでのアクティビティ監視など、高度な機能にアクセスできます。これにより、運動効果の向上や健康管理の効率化が期待できます。
ガーミンコネクトプラスについては、下記記事でもレポートしていますので、ぜひ御覧ください。
本記事では、ガーミンコネクトプラスの主要機能であるトレーニングガイダンスとライブアクティビティについて、実際の使用体験をもとに詳しく解説していきます。
これらの機能は、ユーザーのトレーニング品質を大幅に向上させる可能性を秘めています。
トレーニングガイダンスとは?
トレーニングガイダンスは、ガーミンコネクトプラスの重要な機能の一つで、ユーザーの目標に合わせてパーソナライズされたトレーニング計画を提供します。この機能を利用するためには、事前にガーミンコーチプランを設定しておく必要があります。
ガーミンコーチプランは、ユーザーが設定した目標(例:特定の距離のランニングタイムの改善)に基づいて、適切なトレーニングスケジュールを組み立てます。
トレーニングガイダンスは、このコーチプランと連動して機能し、ユーザーに最適なワークアウトの提案や、トレーニングの進め方に関するアドバイスを提供します。
具体的には、トレーニングガイダンスは、ユーザーの進捗状況や体調に応じて、日々のトレーニング内容を調整します。
例えば、「基礎のワークアウト」や「スプリントワークアウト」などの様々なトレーニングタイプを、ユーザーの状態に合わせて提案します。これにより、効率的かつ効果的なトレーニングの実施が可能となります。
さらに、トレーニングガイダンスは、ビデオコンテンツを通じて視覚的な指導も提供します。これらのビデオは、正しいフォームやテクニック、トレーニングの意図などを詳しく解説し、ユーザーの理解を深めるのに役立ちます。
このように、トレーニングガイダンスは、ユーザーが自身の目標に向かって効果的にトレーニングを積み重ねていくための、強力なサポートツールとして機能します。
ガーミンコーチプランの確認方法
ガーミンコーチプランの確認方法について、具体的な手順を説明します。
まず、ガーミンコネクトアプリを開き、ホーム画面を表示させます。
ホーム画面上で、ガーミンコーチプランというオプションを探してください。このオプションをタップすると、現在設定されているコーチプランの詳細が表示されます。
私の場合を例に挙げると、ランニングコーチプランを設定しています。
このプランでは、具体的な目標設定として、マラソンの目標タイムを3時間15分に設定しています。
また、このゴールを達成する予定日として7月7日を指定しています。
ガーミンコーチプランでは、このように個人の目標や予定に合わせてカスタマイズされたトレーニング計画を立てることができます。
定期的にプランを確認し、必要に応じて調整することで、より効果的なトレーニングを行うことができるでしょう。
トレーニングガイダンスの内容
利用開始から2日経過した時点で、トレーニングガイダンスに2つのビデオが表示されました。これらのビデオは、ガーミンコーチプランに基づいて提供される、パーソナライズされたトレーニング指導です。
- 1日目:「基礎のワークアウト」
このビデオでは、ランニングの基本的なフォームや、効果的なウォーミングアップの方法などが解説されています。 - 2日目:「スプリントワークアウト」
2日目のビデオでは、スピードを上げるためのテクニックや、インターバルトレーニングの重要性について詳しく説明されています。
各ビデオは自動再生され、トレーニングの進め方や考え方を学ぶことができます。
ビデオの内容は、ユーザーの設定した目標や現在のフィットネスレベルに合わせて最適化されているため、効率的に技術を向上させることが可能です。
これらのビデオガイダンスを定期的に視聴し、提案されたワークアウトを実践することで、目標達成に向けて着実に進歩することができるでしょう。
字幕設定の方法
ビデオの音声は英語で収録されているため、日本語字幕の設定をおすすめします。
字幕を設定することで、トレーニングガイダンスの内容をより正確に理解できます。以下の手順で簡単に字幕を設定できます:
1.プレイヤー右下の三点リーダー(設定アイコン)をクリック。
2.表示されるメニューから「字幕」オプションを選択。
3.言語一覧から「日本語」を選び、設定を完了。
重要な注意点:字幕設定はプレイヤーを閉じるとリセットされてしまいます。そのため、新しいビデオを再生するたびに手動で設定し直す必要があります。この点については、今後のアップデートで改善されることが期待されます。
字幕を活用することで、トレーニングガイダンスの内容をより深く理解し、効果的なトレーニングを行うことができます。英語が得意でない方も、安心してガイダンスを受けられるでしょう
ライブアクティビティ機能とは?
ライブアクティビティは、ガーミンウォッチとスマートフォンを連携させることで、ユーザーのトレーニング状況をリアルタイムで把握できる革新的な機能です。
この機能を使用すると、運動中の心拍数やペース、ワークアウトデータなどの重要な情報をスマートフォン上で即座に確認することができます。
特に注目すべき点は、この機能がトレーニングの質を向上させる可能性を秘めていることです。例えば、ランニング中にペースが落ちていることにすぐに気づけば、即座に調整することができます。
また、心拍数が目標範囲を超えていることが分かれば、適切に休息を取るなどの対応が可能になります。
ライブアクティビティ機能は、ガーミンデバイスユーザーにとって、より効果的で安全なトレーニングを実現するための強力なツールとなっています。
この機能を活用することで、ユーザーは自身のパフォーマンスをリアルタイムで把握し、その場で適切な判断を下すことができるようになります。
実際に試してみた
私は週4回フィットネスジムのトレッドミルを使用しており、ガーミンフォアランナー(Garmin Forerunner)265を装着してトレッドミルでのランニングの際、ライブアクティビティ機能を試してみました。
トレッドミルを開始すると同時に、フォアランナー 265でランニングメニューをスタートさせます。
その後、ガーミンコネクトアプリを開くと、ホーム画面に今日のアクティビティが表示され、「ライブ」アイコンが確認できました。
- 「ライブ」アイコンをクリックすると、
- 心拍数:現在の心拍数をビートパーミニット(bpm)で表示
- 平均ペース:キロメートル毎分(min/km)で表示される平均ランニングスピード
- カウントタイマー :ランニングの経過時間
- 消費カロリー:運動中に消費したエネルギー量
- 移動距離:ランニングで進んだ総距離
これらのデータがリアルタイムで更新されるため、トレーニング中の自身の状態を即座に把握できます。特に、心拍数やペースの変化を随時確認できるのは、効果的なトレーニング管理に役立ちます。
また、ライブアクティビティ機能を使用することで、トレッドミルの小さなディスプレイではなく、スマートフォンの大きな画面で情報を確認できるのも利点です。これにより、データの視認性が向上し、より快適にトレーニングに集中できます。
スマートフォンでの表示
私はiPhone 13 miniを使用しているため、表示がやや小さく感じました。この点は、画面サイズの制約によるものです。
6インチ以上のスマートフォンであれば、より見やすい表示が期待できます。画面が大きいほど、データの視認性が向上するでしょう。
従来はフォアランナー 265の液晶画面で心拍数やペースを確認していましたが、ライブアクティビティ機能を活用することで、新たな使い方が可能になりました。
具体的には、スマートフォンをトレッドミルのモニターに立てかけることで、より大きな画面で情報をチェックできるようになったのです。
スマートフォンでの表示は、ユーザーの好みに合わせて縦横どちらの向きにも対応しています。
これにより、トレーニング環境や個人の好みに応じて、最適な表示方法を選択できます。
横表示モードを選択した場合、画面レイアウトは以下のように最適化されます:
- 画面の左半分:モニター画面
- 画面の右半分:その他の詳細情報
この配置により、ランニング中でも必要な情報を一目で把握しやすくなっています。
まとめ:ガーミンコネクトプラスの活用ポイント
- トレーニングガイダンスでは、Garminコーチプランを設定することで、目標達成に向けた動画ガイダンスが受けられます。これにより、効果的なトレーニング方法を学べ、モチベーション維持にも役立ちます。
- ライブアクティビティ機能を使えば、スマートフォンを通じてリアルタイムにトレーニングデータを確認できます。これにより、トレーニング中の状況をより詳細に把握し、即座に調整することが可能になります。
- ただし、字幕設定は毎回リセットされる点に注意が必要です。この点は今後の改善が期待されます。
- ガーミンコネクトプラスを活用することで、より効率的かつ効果的にトレーニングを進められます。自身の目標や体調に合わせて、これらの機能を上手く組み合わせることをおすすめします。
- 定期的にデータを確認し、トレーニング計画を適宜調整することで、より確実に目標達成に近づくことができるでしょう。
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