- 乳酸カーブテストで判明した、私の有酸素運動の上限ペース・心拍数
- 手首の心拍表示が走り始めに異常な高値を示していた理由と、センサーなしでもできる対策
- COROS心拍センサー(腕装着型)を実際に使った最初の印象
- Garminユーザー・COROSユーザーそれぞれが心拍センサーを選ぶときの注意点
- 約6週間分の実測データで見えた、同じ心拍帯でのペースの変化
ずっとペース重視でトレーニングをしており、ランニング中の心拍数は正直「おまけ程度の参考情報」として扱っていました。
そんな私が心拍センサーを使おうと思ったのは、1ヶ月前に横浜市スポーツ医科学センターで受けた「乳酸カーブテスト(全身持久力測定)」がきっかけです。

血中乳酸値を測るこのテストで、私の乳酸値2.0mmol/L(有酸素運動の目安)以下のペースは5:19/km(心拍139bpm)、4.0mmol/L以下は4:22/km(心拍156bpm)という結果が出ました。(※数値の解釈は個人差・施設基準によります)
担当者から「フルマラソンは2.0mmol/L以下で走り続ける力が重要」「今の練習は距離に対して強度が高すぎる」と指摘され、有酸素能力の底上げが急務だと判明。
これを機に心拍数ベースのトレーニングに向き合うことを決めました。
今回は、導入の経緯や初期インプレッション、約1ヶ月の実測データから見えた変化をまとめています。
測定の詳細は下記noteにて紹介していますので、ぜひご覧ください。
走り始めの心拍数が異常に高く表示される原因は?
心拍センサーを導入する前、ひとつ気になっていることがありました。
走り始めの心拍数が毎回のように150前後の異常な高値を示していたのです。

最初は「寒い時期だからウォーミングアップが足りないのかな」と考えていました。
しかし、気温の影響を受けにくい屋内のトレッドミルでも、走り出し直後に130〜140まで跳ね上がり、1kmほど走ると100台に落ち着くという現象が毎回発生していました。
COROS心拍センサーの精度をGarminと比較


アップ不足だけが原因ではないと感じ、GarminとCOROSのウォッチを両腕に装着して同じ条件で検証してみました。
すると、Garmin側の心拍表示では走り始めの急激な数値上昇が見られませんでした。
完全に原因を特定できたわけではありませんが、手首で計測する光学式センサーの特性上、走り始めの揺れや密着度などの環境要因が影響していたようです。
手首の光学式センサーは装着位置や締め付けで値が変動しやすく、一般的には上腕に装着した方がブレにくいとされています(※激しいインターバルなど急激な心拍変化には胸部ベルト式が有利な場合もあります)。
装着位置を変えるだけで精度が改善することも
実は、新しいセンサーを買い足さなくても改善する方法があります。
ウォッチを手首の外側(甲側)ではなく内側(手のひら側)に装着し直す方法です。


センサー部が手首の骨に干渉しにくくなり密着度が上がるため、急激な異常値が収まることがあります。
購入を検討している方は、まずこの装着位置変更を試してみるのがおすすめです。(※肌の状態や発汗・腕の振りによって個人差があります)
COROS心拍センサーを導入!あの異常値は本当に消えたのか?
私の場合、根本的な解決のために「COROS心拍センサー」を導入しました。
上腕に装着するアームバンド型の光学式センサーで、実際に試したところ、悩まされていた走り始めの異常値がピタリと発生しなくなりました。

※これは私の身体・装着状態における比較結果であり、すべての環境での正確性を保証するものではありません。ですが、COROSウォッチで「心拍が高めに出る」と感じている方には試す価値が十分にあります。
COROS心拍センサーの装着感。上腕アームバンドは快適?

出典:https://www.garmin.co.jp/

心拍センサーというとGarminなどのチェストストラップ型が主流ですが、締め付け感やフィット感が気になることも少なくありません。
対してCOROSは、上腕(二頭筋と三角筋の間)にバンドを巻き付けるタイプです。
実際に付けて走ってみると、締め付けのストレスがなく、装着していることすら忘れる快適さでした。
ワークアウトに集中できる点は大きなメリットです。
Garminとのペアリング方法と注意点。どの心拍センサーを選ぶか?
ランニング中の心拍数を手首で計測する方式は、ブランドを問わず部位自体の構造的限界があります。そのため、Garminユーザーであっても心拍トレーニングを本格化したいならセンサー導入は効果的です。
ただし、センサー選びには注意が必要です。
Garminユーザーの場合:Garmin純正センサー(HRMシリーズ等)を使うと、心拍だけでなく「ランニングダイナミクス(上下動・接地時間など)」も取得できます。COROSの心拍センサーをGarminにBluetooth接続することは可能ですが、取得できるのは基本的に心拍データのみとなり、ランニングダイナミクス機能は使えません。
COROSユーザーの場合:同じCOROS製の心拍センサーを選べばBluetoothでスムーズに接続でき、互換性を気にせず導入できます。
なお、COROS心拍センサーはBluetooth対応のGarmin機器(Forerunner 255/265/955、fēnixシリーズ等)とペアリング可能ですが、一部外部Bluetoothセンサー非対応の機種もあります。購入前にお手持ちのモデルの仕様をご確認ください。
「市民ランナーに心拍センサーは大げさ?」と思っていた過去の自分へ
正直、導入前は「市民ランナーがランニングの心拍数をここまで管理するのは大げさでは?」と思っていました。
しかし実際に使ってみると、その効果は想像以上でした。
乳酸カーブテストの結果をもとに、有酸素運動の上限ラインである心拍130〜140bpmをターゲットゾーンとして設定し、数値をコントロールしながら1ヶ月間ジョグを継続しました。


| ポイント | 8月2日 | 9月13日 |
|---|---|---|
| 走行距離 | 10.0km | 17.7km |
| 平均心拍 | 143bpm | 128bpm |
| 心拍130〜140bpm帯でのペース | 5:01/km | 4:55/km |
| 130〜140bpm帯の占有率 | 32.0% | 44.2% |
同じ心拍帯(130〜140bpm)で比較すると、ペースは5:01/km → 4:55/kmへとキロ6秒向上。
さらに9/13は距離が17.7kmと大幅に伸びているにもかかわらず、平均心拍は143bpmから128bpmへと低下していました。(※気象条件や体調による変動もありますが、「同じ負荷でより長く・速く走れている」という成長が数値で明確になりました。)
体感だけに頼るペース管理と、数値で裏付けされたペース管理は全く別物だと実感しています。
COROS心拍センサーがおすすめな人・おすすめしない人
ここまでの内容を踏まえて、どんな人に向いているかを整理しておきます。
おすすめな人
- 手首計測の数値が不安定な人
- 心拍ベースでジョグやロングランを管理したい人
- 胸部ベルトの締め付けが苦手な人
他の選択肢も検討したほうがいい人
- Garminのランニングダイナミクスを重視する人:Garmin純正センサー(HRM-Pro等)がおすすめ
- 短時間のインターバルで追従性を最優先する人:胸部ベルト式センサーが有利
まずは1ヶ月使ってみてのファーストインプレッションですが、手首計測のブレに悩んでいるランナーには非常におすすめできるアイテムです。
※本記事は個人の使用環境における手首計測と上腕計測の比較結果です。医療機器としての精度検証ではなく、トレーニングにおける実用性と安定性をベースに評価しています。




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