はじめに|努力しても痩せないのは、データのとり方が間違っているからかもしれない

「ランニングを続けているのに体重が減らない」「体脂肪率が下がらない」「頑張っているのに結果が出ない」──。
これは、私自身が感じていたリアルな悩みです。
でもその原因は、運動の質でも食事の量でもなく、そもそも「正しく測れていなかった」こと。
今回は、体重や体脂肪率をどう測るかという、ランニングやダイエットの“入り口”に立ち返ったお話です。
「今日は体脂肪率が少なかったから記録しよう」──そのクセが誤差を生む

正直に言います。私はずっと、自分の都合のいい数字だけを記録してきました。
- ランニング前後で体重が1kg以上違う
- 筋トレ後のInBodyでは筋肉量が爆増したり、逆に減ったりする
- 「今日は体脂肪率が高いから、記録するのをやめよう」
──そんなふうに、気分で数字を選び、気分で記録するという習慣がついていました。
でも、これは数字を“使っている”のではなく、“都合よく扱っている”だけ。
つまり、「改善の起点になるデータを、自分の手で歪ませていた」のです。
ChatGPTに相談してわかった「測定の3大ミス」

体重が減らない原因をChatGPTに尋ねたとき、最初に指摘されたのは運動内容でも食事でもなく、“測定のクセ”でした。
特に教えてもらったのは以下の3点。
✅ 1. 測定タイミングがバラバラ
朝・夜・運動前後と、時間帯、食事の摂取、運動量を全く考慮しないで測っていては、正確な数値は追えません。→ 理想は朝。起床後、排尿後、朝食を摂る前に行うこと。
何だか健康診断受診前の朝のようですが、理にかなっています。
✅ 2. 筋トレ直後やラン後の測定はNG
トレーニング後は血流や水分バランスが変わるため、筋肉量や体脂肪率が正確に出ません。
筋トレ後の計測は、パンプアップ効果で通常よりも筋肉量が増加傾向にあります。
→ 必ず「運動前」に測ること。
筋トレ後、ランニング後の計測は、期待を越える結果が出やすいですが、逆のケースもありえます。
筋トレ後に筋肉量がむしろ減ったり、ランニング後に体脂肪率が増加したりした経験があります。
✅ 3. 数字に一喜一憂して「都合の良い日だけ記録」
自宅の体組成計、ジムで使用しているInbody で計測する際も、計測後体脂肪率や筋肉量の増減ばかり気になっています。
これでは傾向が見えず、改善も再現もできません。
→ データはすべて残し、週単位・月単位で傾向を見る。
「痩せない」のは“1日の中での体重変動”を無視しているからかもしれない

体重が減らない、と焦る気持ちはよく分かります。
でも、実際に1日の中で体重が0.5kg〜1kg変動することはよくあります。
- 朝の空腹時:もっとも軽い状態(体水分量が低い)
- 食後:食事の内容によって大きく上下
- ランニング直後:汗と水分喪失で一時的に急減
- 寝る前:1日で最も重くなりがち
つまり、「いつ測るか」で体重は全く違う結果を示すのです。
そのことを知らずに、「昨日より500g増えた…」と落ち込むのは、気温を毎時チェックして“今日は寒い”と言っているようなもの。
まずは、自分の体重の「1日変動幅」を知ること。そこから“冷静な比較”ができるようになります。
InBodyは「正しい活用」で本領を発揮する

私が通っているジムにはInBodyが設置されています。
ただし、朝には行けないため、測定できるのは主に筋トレ前後の夕方や夜。
「こんな条件でも意味があるのか?」とChatGPTに相談したところ、こんな回答が返ってきました。
💬 ChatGPTのアドバイスまとめ
- 測定は筋トレ前に統一するのがベスト
- 食後・水分摂取後は避ける(2〜3時間空ける)
- なるべく毎回同じ曜日・時間帯で測定
- 体重・筋肉量・体脂肪率だけでなく主観的体調ログも記録する
- 2〜4週間に1回でも十分にトレンドは見える
数値に一喜一憂するのではなく、「自分の生活習慣を可視化する定点観測」として扱う必要性を強く感じました。
ChatGPTに“測定データ+気分”を渡すと、なぜか納得できる理由が返ってくる
データと一緒に、自分の主観的な感覚や生活の記録も一緒に渡すと、ChatGPTの回答はより実感に近づいてきます。
たとえば──
「InBodyで筋肉量が減っていた。でもここ最近、なんとなく体が重かった」
「寝不足が続いていて、筋トレに集中できなかった気がする」
「週末に暴飲暴食してしまった」
そんな記録をChatGPTに渡してみると、たとえばこんな返答が来るのです。
「筋肉量の減少は、筋トレ自体よりも睡眠と栄養補給の乱れが主因かもしれません。回復が間に合っていない可能性があります。」
このように、数値と“なんとなくの不調”が言語化されることで、自分の中にストンと落ちるような納得感が得られます。(とはいえ、回答結果を鵜呑みにしてはいけません)
これが、AIとの“対話”であり、ガーミンやストラバでは得られなかった「もう一歩踏み込んだフィードバック」なのです。
まとめ|“測定できていない”のに“痩せない”と悩むのは順番が逆
走っても痩せない、体脂肪率が落ちないと悩む前に、「自分の数値は、信頼できる状態で測れているか?」を見直すべきでした。
ChatGPTは、あなたの測定ルールを整え、都合のいい誤解から“現実ベースの改善”へ導いてくれる存在になり得ます。
私自身、数字の揺れに振り回されていた時期を経て、ようやく「測ること」と「変えること」の土台を整えることに気づくことができました。
次回は、いよいよ“走っているのに痩せない”という本質的な壁に向き合っていきます。



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