1. 焚き火道具は“火を育てる楽しさ”を支える
キャンプの楽しみの一つが、焚き火。
寒い夜に体を温めてくれるだけでなく、その炎を囲んで過ごす時間は心地よいものです。
けれど、焚き火が単なる暖を取るための手段で終わってしまってはもったいない。
焚き火そのものを楽しむためには、道具選びがとても重要です。
火を育てる道具、薪を割るための道具、そして火をおこすための道具——これらがうまく揃うことで、焚き火の時間はもっと楽しく、もっと充実したものになるんです。
この「道具選び」を楽しくするためには、何を選べばいいのか、どんな道具がキャンプの楽しさを引き出してくれるのかを知っておくことが大切です。
本記事では、焚き火まわりの道具の選び方とその使う楽しさを、実体験をもとに紹介していきます。
キャンプ初心者の方でも、道具選びが楽しくなるような内容をお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.初心者におすすめ!揃えたい焚き火道具リスト
焚き火にまつわる道具たちは、単なる実用品以上のものがあります。
それぞれの道具には「使ってみたい」という魅力があり、その一つ一つが焚き火をもっと楽しくしてくれるからです。
では、私が実際に使ってきた道具を紹介しながら、どんな場面で活躍するのかをお伝えしていきます。
🔪 モーラナイフ|薪割りもできる万能ナイフ
焚き火を囲む時間がもっと楽しくなるために欠かせない道具の一つがナイフ。
私が愛用しているのはモーラナイフ「コンパニオン」です。
モーラナイフは非常にシンプルでありながら、機能性に優れたナイフで、薪を割る、火を育てる作業にぴったりです。
私がモーラナイフに出会ったのは、薪をそのままくべるのではなく、自分で切ったり割ったりする楽しさを覚えたから。
最初は「ナタや斧がないと薪割りは難しい」と思っていましたが、モーラナイフでも十分に事足りることを知りました。
特にフェザースティックを作る時、モーラナイフの刃は非常に鋭く、木の繊維を切り裂く感覚が気持ち良いんです。
また、ステンレス製の刃はサビにくく、扱いやすいのも魅力。
私が使っているのはオーソドックスなモーラナイフですが、初心者でも扱いやすく、焚き火を始めたばかりの人にもおすすめです。
オピネル|調理用ナイフでキャンプごはんを楽しむ
キャンプで「焼いた肉」を食べる楽しみをより引き立ててくれるのが、オピネルのナイフです。
オピネルは、キャンプ地で現地のお肉を調達し、その肉をナイフでカットするという一連の作業が、キャンプの醍醐味にぴったりなんです。
私が所有しているのは、No.8 ステンレススチール。
焼き立ての肉をカッティングボードにおいて、オピネルでスライスする。その一瞬はまさに「キャンプ気分全開」になります。
オピネルは刃の鋭さだけでなく、持ち手の木の質感や、ロック機構にも独特の魅力があります。こ
れを使うことで、普段の食事が特別なものに感じられ、道具が一層魅力的に感じる瞬間です。
ビクトリノックス|マルチツールの魅力と活用シーン
そして、私が最初に手に入れたのがビクトリノックスの「トラベラー」。
このナイフは、キャンプ道具として使うというよりも、道具を持つこと自体の楽しさを教えてくれたナイフでした。
20年以上前に憧れを込めて購入し、ずっと大切に使っています。
トラベラーは左利き仕様になっており、私にとってはとても使いやすいマルチツールです。
ナイフ、ハサミ、缶切り、ワインオープナーなど、いざという時に何でも対応できる優れたツール。
キャンプには必ず持参するわけではありませんが、これが手元にあると「いつでも使える」という安心感があります。
ナイフシャープナー|道具を育てる楽しさを知ろう
ナイフを使う上で欠かせないのが、手入れの部分です。
ナイフシャープナーは、ナイフが使えなくなる前に切れ味を保つために必須の道具です。
キャンプに行くと、ナイフの切れ味が落ちていることがあり、持参しておくととても安心です。
私が愛用しているのは、コンパクトなポケットサイズのLANSKY(ランスキー) シャープナー ブレードメディック。
これ一つでナイフのメンテナンスができ、山の中やキャンプ地でも切れ味を蘇らせることができます。
特にモーラナイフやオピネルのような刃物は、使い続けることで切れ味が落ちやすいので、定期的に手入れしてあげることで、長く使えるようになります。
薪割りをもっと楽しむために|バドニング棒と薪割り台のすすめ
● バドニング棒|ナイフと合わせて薪を割る楽しさ
バトニング棒は「ナイフで薪を割る際にナイフの背を叩く」ための棒ですが、市販品を買うだけでなく、自作にもチャレンジできます。
私はサイト周辺で拾った太めの枝を、モーラナイフで余分な枝や皮を落とし、快適に使える長さまで揃えてバトニング棒を作りました。
道具を一から作るプロセス自体が楽しく、手間をかけた分だけ愛着が湧きます。
- 使いどころ:ナイフで切り込みを入れた薪の背を、バトニング棒でコツンと叩いて割る。軽快な音と手応えがクセになります。
● 薪割り台|安定した焚き火準備に欠かせない存在
薪割り台は、薪を置いてバトニングやフェザースティック作業を行う「土台」です。
安定感のある丸太型や厚めの木製板タイプが多く、私は自然な風合いの丸太モデルを愛用中。
地面の凹凸や泥汚れを避けられるだけでなく、見た目にも“キャンプらしさ”がアップします。
- 選び方のポイント:高さは腰を少し曲げる程度(20~30cm)が腰痛対策に最適。素材は木製が軽量で雰囲気◎。
- DIYアイデア:廃材の角材を重ねて自作するのもOK。強度さえ確保できれば、費用を抑えながら自分好みのサイズにできるのが魅力です。
3. 道具を使う楽しさ:それは“作業”じゃなくて“遊び”になる時間
焚き火の準備に使う道具たちは、単なる「作業」としてではなく、「遊び」として楽しめます。薪を割るときの一振り、ナイフで肉を切る瞬間、シャープナーで刃を整えるひととき——それぞれが自分のペースで、そして自分の道具を使うことで、日常から少しだけ離れた特別な時間になります。
キャンプの中で「焚き火の準備」を単なる面倒な作業にしないためにも、道具選びが重要です。自分のお気に入りのナイフを手に取り、薪を割ったり、肉を切ったりする。それだけで、キャンプの楽しさが何倍にも増します。
道具を使う楽しさは、道具自体を「使うことで喜びを感じる」というもの。これは「道具から入るキャンプ」の魅力そのものです。
4. 焚き火道具の揃え方|初心者におすすめの順番
① ビクトリノックス:最初に買った“憧れの一本”
約20年前に購入したビクトリノックスは、私のキャンプ道具選びのスタートでした。最初は単に“かっこいい”という理由で手に入れたものですが、使ううちに「便利さ」にも気づき、今では旅やキャンプのお供として欠かせない存在になっています。
② オピネル:調理が楽しくなる一本
次に手に入れたのがオピネル。焼き立ての肉をカットする楽しさを教えてくれたのが、このナイフです。オピネルを使うことで、食事の時間がキャンプの一部としての“楽しさ”に変わりました。
③ モーラナイフ:薪を割る楽しさに目覚めて
薪割りをもっと楽しくしたいと思い、モーラナイフを手に入れました。ナイフ一つでフェザースティックを作ったり、薪を割ったりできる楽しさを覚え、今ではキャンプの必需品となっています。
④ ナイフシャープナー:大事に使いたくなって
ナイフを長く使うためには、手入れが大切だと感じて手に入れたナイフシャープナー。キャンプ場でもサッと使えるので、ナイフの切れ味を常に維持できる点がとても便利です。
5. まとめ|焚き火道具を揃えれば、キャンプの楽しみが広がる
道具から入るキャンプも、実はとても楽しい選び方です。焚き火に必要な道具は、それぞれが自分のペースで楽しめるものばかり。
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